厳しい冷え込みが続くこの時期、体調を崩したお子さんの看病にあたられている方も多いのではないでしょうか。今回の無料メルマガ『子どもが育つ「父親術」』ではそんな親御さんに向けた、「看病する時のヒント」が記されています。
風邪 – 看病するとき
この時期、子どもの看病に当たっている方も多いのではないでしょうか。そこで、今号では子どもを看病する時の工夫について、お届けします。
1 状況理解を助ける
病気の時の子どもは、病気からくる苦痛・不快を感じるだけでなく、自分の体に起きている異常事態に驚いたり、怯えたりすることがあります。「今、自分の体で何が起きているのか」が理解できれば、少なくとも「理解できないことによる恐れ」はなくなりますし、苦痛・不快感に対しても納得して我慢しやすくなります。
完全に正確である必要はありませんので、子どもに理解できる描写で状況を教えてあげましょう。例えばおたふく風邪なら、
- ウイルスが体に入って、病気になる
- ウイルスがアゴの所で暴れるから、腫れて痛くなる
- 体の中の防衛隊が駆けつけて、やっつけてくれる
- 全部やっつけるのに、数日かかる
- 一度やっつけると、相手の弱点を覚える
- 同じウイルスが次回体に入ってきた時は、弱点を攻撃してすぐ追い払うことが可能なので、もう発病しない
などを教えてあげると良いでしょう。
2 発熱の意味も教える
発熱も病気の症状のひとつですが、「熱が出ること」そのものの、ポジティブな意味を教えてあげましょう。熱はカラダ防衛隊が活動している証拠で、ウイルスを勢い良く退治しているほど、熱は高くなると教えてあげてくださいね。
我が家でも、昨年おたふく風邪で熱が高くなった娘に、こんな話をしました。
─パパ、暑い~。起きるとクラクラするし…。
「どれどれ…、38.5度か。しっかり熱が出ているね。今、レイの体の中で、防衛隊がオタフクカゼをやっつけてくれているよ。これだけ熱が出ているから、ものすごい勢いで退治してくれていると思うぞ。きっと2~3日でやっつけてくれるんじゃないかな。いや~、レイの体の防衛隊さんたちは、本当によく働いてくれるね!」
そんな話を横で聞いていたせいか、次に息子が発病した時は、自分からこんなことを言ってきましたよ。
─パパ、今すっごく熱いよ。触ってごらん! お、38.7度だ!これならレイより早く治るんじゃない? やっぱりな~。オレ体力あるからなぁ。