すべてのことには「裏」がある。我々はなぜ気づけないのか?
あまりに複雑なので個別のことは説明を省きますが、世界の景気が良くなったり悪くなったり、石油が高くなったり暴落したり、中東で戦争が起こったり、すべては「超お金持ちの仕掛け」と言っても過言ではなく、むしろ「どれもこれもトリックで、庶民はいつもそれに引っかかっている」と考えることのほうが大切と思います。
本当は私たちはNHKや日本経済新聞、それに多くのテレビの経済評論家などの報道を見ることができるのですから、石油価格の暴落にしても、アメリカの株価の上昇にしても、誰が仕掛けているのかは報道をしてくれればわかるはずなのです。
ところが、メディアには現実には「本当のことは報道されない」という特徴があります。その理由は二つあります。
第一が、違法ではないけれどすべての仕掛けは「裏」で行われているので、証拠をつかむことが難しい。いい加減なことは言えないということで報道されない。
第二は、大金持ちのお金が、政治家、メディアに流れているので、その人たちの不利なことは報道できない。NHKなら国会がNHKの存続を決めるので、間違っても政府や官僚の都合の悪いことや、財界の問題点は指摘しない。
その結果、日本でも賃金は上がりませんが、会社の含み資産(儲かっても従業員の給料は上げない)、国際収支黒字(黒字になっても国民には還元しない)は貯まっていくばかりです。アメリカでは上位1%の人が所得の90%をとるとも言われています。
結局、景気の変動や株価、土地の値段の変化で、損をするのは庶民ですが、それも仕方がないとも言えます。私たち人間は生物で、生物の正常な活動は「自分の力の範囲で、法律に違反することなく、自分に有利(お金を儲けるなど)になるように行動する」ということだからです。(つづく)
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