さらに人口減少は、警察官や自衛隊員、消防士といった若い力を必要とする仕事の人員確保にも容赦なく襲いかかる。私たちがこれまで当たり前に享受してきた「安全・安心」の確保が、足元から崩れ去ろうとしているのだ。若い力が乏しくなり、国防や治安、防災機能が低下したならば、社会の破綻に直結しよう。
2050年頃には国土の約2割が「誰も住んでいない土地」に転じると予測される。さらに時代が進んで、スカスカになった日本列島の一角に、外国から大多数の人々が移り住むことになれば、武力なくして実質的に国内に「外国領」ができるようなものだ。
このままでは、日本という国家は早晩成り立たなくなる。私たちはこの「不都合な真実」から目を背けず、それに立ち向かっていかなければならない。
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