全てはシナリオ通り。森友疑惑で炙り出された「影の総理」の存在

 

森友問題に戻ると、昨今ではあからさまに今井氏やその周辺に疑いの目を向ける識者も増えてきた。

法務相の事務担当秘書官の経験がある住田裕子弁護士はテレビ番組でこう発言した。

総理答弁と関連がある場合、省庁の官房文書課が総理のところと連絡調整する。総理の秘書官がある程度、ちゃんと采配してらっしゃるはず…総理秘書官、総理補佐官あたりの総理周辺の事務方にはちゃんと情報があがっている。

前川喜平氏もテレビ番組のインタビューで次のように指摘した。

総理答弁だったら官邸に持っていって、官邸の秘書官や関係の人たちとすり合わせるわけですね。大臣の答弁と局長答弁が食い違わないように調整しますよね。そういうことを、前の日の夜にやるはずです…佐川さんの一存で無茶なことを言っているんじゃなくて、私は官邸とかと調整した上での答弁だと思いますけどね。

佐川氏は官邸の操り人形のように答弁させられていたのではないか。そうさせた張本人として、今井秘書官が浮かび上がるのは当然であろう。

昭恵夫人の“秘書役”をつとめ、森友学園のために財務省に問合せをした谷査恵子氏を経産省から送り込んだのは今井氏である。疑惑の焦点は佐川氏から今井氏に移っている。

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