女子プロゴルファーをバッサリ斬った解説者は何がマズかったのか

 

「ああなりたい、あれがしたい、あれが欲しい」というのは希望です。この希望の正体とは何なのか? その答えはエネルギーであり、時間軸上は未来に存在しています。つまり我々が理想や希望を掲げた時に何が起こるかというと、未来にプラスのエネルギーを発生させた、という事になります。そしてそのエネルギーが生きていく力となり夢に向かう為の推進力になるわけです。

子供の頃は多くの人が夢を持っています。たとえ持っていなくても何となく「何にでもなれる」気がしているものです。そこには多いなる好奇心のタネがあって、可能性に溢れていましたよね。だけど我々大人はそれがだんだん減って行きます。さらに年を重ねるとそれは消滅し、新たな芽が出る事は無くなります。

理想があるからこそ未来にエネルギーを発生させて現実を作る事が出来ます。これはあらゆる人が成長過程で起こっている事です。しかし実際に現実が作られると、今度はそのデータがだんだん重くなり、逆に過去の現実にエネルギーを奪われて行きます。これは衰退期にある人が未来の可能性を消す時に行っているプロセスです。

新人プロにはまだこのデータがありませんから、ただ未来の希望からエネルギーを得て前進するのみです。逆に解説者のプロには膨大なバックデータがあり、それらは基本的に失敗やネガティブな感情ですから、未来の希望をうち消す言葉が出て来るわけです。

結論を言うと、理想と現実はどちらも大事です。理想が持つエネルギーは、現実化が進む中で小さくなって行きます。新人プロが持つ理想のエネルギーが彼女の現実を作るわけですが、今後彼女が出会う現実によってそのエネルギーは影響を受けるんですね。

そして時間と共に理想のエネルギーはゼロとなり、全てが現実化します。理想のエネルギーが十分だと成功し、逆に不足していれば失敗し「理想なんて有り得ない、現実は厳しい」となります。だから失敗ばかりしていると、成功体験が無いばかりにエネルギーが枯渇して新たな「理想」を作れません。すると未来から希望のエネルギーがやって来ない「厳しい人生」になってしまいます。だから重要なのは「理想」のエネルギーを常に補給し続ける事。自分がこうありたいという姿を「絵やイメージ画像にしていつでも見られるようにしておくんです。

我々ビジネスマンも毎日仕事に時間と体力を奪われていると、夢や趣味の事を考えるエネルギーが消えて行きます。そして様々な可能性が消えて行く。運や理想などの目に見えない物を信じられない人は、要するにその部分に必要なエネルギーが足りていないんです。理想を持つ時間や体力が無い、もしくは元々あったがそれを全て現実に喰われてしまった。すると現実以上の現実を生めなくなります。もちろん運の力も使えません。

運や理想の力を使えるようになる方法とは単純で、単にそれらと接する時間を増やせばいいんですね。理想も現実もどちらも同じように存在する世界です。

ただ接する量が少ないと存在しないのと同じになります。例えば白画用紙に自分の理想の姿やイメージを絵や言葉を使って描いてみる。一度イメージが来ればそれが暫く頭の中に残像として残ります。理想は一度掲げられれば、現実のようにいつも付き合う必要はないんです。

理想のエネルギーによって大人になります。夢追い人は若々しく、理想を忘れている人はどんどん老化していきます。だからたまには過酷な現実からはなれる時間を持ちましょう。富と成功を手に入れるには自分を犠牲にしては駄目です。どんなに忙しくても自分を取り戻す時間を強制的に確保する必要があるんですね。

image by: shutterstock.com

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