安倍政権が行った、中国よりも日本が優位に立つための「裏工作」

 

しかし、14年3月、ロシアの「クリミア併合」で救われます。オバマさんは、安倍総理を嫌っていましたが、「対ロシア制裁網」をつくる必要がでてきた。それで、彼は総理と和解することにしたのです。

2015年3月、今度はAIIB事件が起こります。イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スイス、オーストラリア、イスラエル、韓国などなど親米国家群が、アメリカの制止を無視し、中国のAIIBに参加することを決めた。これは、中国の影響力の強さと、アメリカの没落を象徴する大事件。しかし、日本はAIIBに参加しなかった

同年4月、安倍総理は、アメリカで「希望の同盟演説」をします。そして、「アメリカは、世界の希望です!」と宣言した。これで、日米関係は大いに改善された。以後、日本とアメリカの関係は、非常に良好なのです。「アメリカを反日統一共同戦線に引き入れる」という中国の戦略は挫折しました。

2015年12月、いわゆる「日韓慰安婦合意」。これで、日韓関係は、まあまあ良好になりました。文さんは、「見直し」を要求していますが、それでも朴さんの「告げ口外交時代」と比べればマシです。

2016年12月、プーチン訪日。これで、日ロ関係は、劇的に改善された。重要なのは、欧米とロシアの関係が最悪であるにも関わらず、日ロ関係は良い。これは、安倍総理が、「自立外交」をしている証拠です。

日米、日ロ、日韓関係が良好。これで、「中国、ロシア、韓国プラスアメリカで、反日統一共同戦線をつくる!」という中国の戦略は、いったん挫折したのです。

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