コンサルとか問い合わせ、クレーム処理、医者なんてのも同じくことをやっていて、話を聞いて、データを集めて、そこから状況や原因に切り分けて、それを分類して既に対処方が分かっているパターンごとに、「こうしたらどうなる」という処方箋を当てはめて行くだけですから(もちろん細かな条件分岐はたくさんあるんですよ)。
問題は、そのパターンをどれだけ持っているのか? だけなんです。
この抽斗をたくさん持っている方が有利に決まっています。だってどんな状況になっても、それがどんなに複雑で困難なように見えても、
● この場合には、まずはこれをやって、次にこれをやって、最後は…
とやっていくと必ず解決する、と分かっている人には全然困難じゃないんです。手順が長かったり、面倒な作業があったり、作業の中に別の作業が入れ子状態になっているというだけの違いなんです。やっていることは、方程式を計算するのとほとんど同じなんです。
ですから、仕事が出来るようになりたければ、今やっている仕事をパターン分類するのですよ。そういう意識を持って仕事を眺めるのです。漫然と手を動かすのではなく、
● あれっ? これって前回のケースとはパターンがちょっと違うぞ
みたいなところに見つけようとするのです。
普通の難易度の仕事なら、1年とか2年もやれば、勝手に脳みそにそんなパターンのマップ(地図)が出来るんですが、これを意識してやると3ヶ月で脳内に地図が出来ますから。それを出来る人のことを「仕事が出来る人」と呼ぶのですよ。
image by: Shutterstock.com
ページ: 1 2