なぜ靴の営業マンは裸足で暮らす地域に派遣されて大喜びしたのか?

 

この事例は、色々と考えさせられ、気づきを与えてくれる内容だと思います。営業担当者であるAさんとBさんの違いは、どこにあるのでしょうか。「現地の人たちが靴を履いてない」という事実は、Aさんも、Bさんも同じですね。2人の違いは、「その事実を、どのように捉えて考えたか」ということになるのではないでしょうか。

ここで、AさんとBさんの思考プロセスを考えていきます。Aさんの思考プロセスを簡単にたどってみましょう。

「靴を履いていない」
→「靴自体は知っている
→「靴は履かない」
→「靴は売れない
→「帰ろう」

というようなプロセスをたどったことが考えられます。一方、Bさんは、

「靴を履いていない」
→「靴を知らないかも
→「知れば、靴を履く可能性がある」
→「提案したら靴は売れる
→「靴を営業・販売してみよう」

という思考プロセスをたどったのではないかと考えました。靴を履いていない現地の人たちの姿を見たという事実が同じでも、その事実をどのように捉え考えたかという営業担当者2人の思考プロセスの違いが、結果や成果を左右することになったと言えます。Bさんの考え方、思考プロセスは、新たな価値を生み出し、未開拓の地を切り拓いてしていくためには、必要なものだといえるのでしょうね。

同じ事実があっても、同じ知識や技術を持っていても、その人自身が持っているモノの見方や考え方心構えが違っていれば、AさんとBさんのように結果や成果は違ってきます。Bさんのような考え方、思考プロセスは、ビジネスパーソンのみならず、子どもたちにとっても、これからは要になってくるのではないでしょうか。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 いしまるとものぶ 【発行周期】 週刊

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