ストレスで薄毛に。元駐車監視員が暴露する「警察のパシリ」実態

 

「みなし公務員」という誘い文句につられて、勤めていた警備会社で「駐車監視員」の仕事に従事した結果、ストレスで頭髪が薄くなるハメに……。そんな辛い経験を持つ旧友O氏にインタビューした、メルマガ『ジャンクハンター吉田の疑問だらけの道路交通法』の著者で交通ジャーナリストの吉田武さん。親しい間柄だからこそ笑いながら明かす、駐車監視員のダメダメな内情暴露話ですが、はたしてそのヒドい取り締まり実態とは?

2006年から2年間、駐車監視員をしていた友人のお話 その1

<はじめに>

警備会社で働いていた友人のO氏。駐車監視員制度が始まるというので、彼が勤めていた警備会社が民間委託先として選ばれたことで、みなし公務員の道を選択。だが、その内情とはストレスだらけで、ふさふさだった髪の毛が抜け落ちて無くなってしまうほど、警察から使いっぱしりにされているだけの鉄砲玉だった。現在は北海道の地元に戻って仕事をしているO氏だが、10年ぶりに東京へ遊びに来て、メルマガを出している吉田のためにと、2年間と短い期間だが、駐車監視員を務めていた時の舞台裏を披露していただいた。

吉田:まさに10年ぶりだよね。Oとこうやって直接顔合わせして話するのって。

O氏:たまたまネット見ていたら吉田が交通ジャーナリストと名乗ってジョブチェンジしてたから驚いてしまい、今度東京へ遊びに行くついでに、駐車監視員やっていた頃の舞台裏暴露話でも教えてあげようかなと思ったんだよね(笑)。

吉田:2006年の駐車監視員制度が発足された直後に「俺、公務員になったんでよろしく!」とショートメールがお前から届いたのは忘れられない記憶なんだがな(苦笑)。

O氏:あのメールだけで駐車監視員になったんだと理解できた吉田も凄いと思ったけど、あくまでもみなし公務員という公務員の中の底辺であり、警察官の使いっぱしりなだけだったんで、実際に仕事してみてガッカリしたんだよなぁ。

吉田:そのストレスで頭がハゲちゃったのかよ?

O氏:そうなんだよ。あんなふさふさだった俺の頭が松山千春みたいにつるっぱげに…。

吉田:なるほど。ハゲちまったお前の頭が気になるけども、それはさておき、まず駐車監視員になるきっかけから教えておくれ。

O氏:俺が正社員として10年ほど勤めていた警備会社でさ、ある日突然、部長から「今年の6月から(2006年)道路交通法が改正されるんだけども、そこで駐車監視員制度が発足されるんだってさ。

そんで、うちの会社が行政側と組んで路上の放置車両を見つけて駐禁ステッカーを貼って反則金を集める役目をすることになった。そこでみなし公務員となり、駐車違反を取り締まりしたい者はいるか?」と告げられたんで、これは面白そうだなって思い、社内では俺含め8人がみなし公務員を希望したってわけ。

吉田:つまり…権力者になれそうだなって思ったんだろ?(笑)

O氏:そうそう。路上で駐車しているクルマを見つけたら放置車両としてステッカーを貼りまくってお仕置きしまくれると考えたら、こんな楽しい職はないと最初は思ったんだよなぁ。

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