吉田:で、その最初はって?
O氏:まずね、俺らは2人1組のペアで放置駐車を探し回るんだけどさ、ペアになった相手と1日一緒なのでそれもストレスになるのさ。
吉田:え? 自分で働いている警備会社の同僚とペアになるんだろ?
O氏:そういう時もあれば、他に民間委託されている会社の駐車監視員もいるんで、会話の相性が悪い人と1日一緒になると結構つらい。
吉田:でも仕事なんだから仕方ないだろよ。
O氏:正義感のない駐車監視員ってのもいるわけよ。正義感って言い方は語弊あるが、例えばランチタイムにコンビニ前へ原付バイクを停めて店内にライダーが入った瞬間「あの原付狙いましょうか!」とか言ってくるんだよね。俺はクルマもバイクも両方乗っているから、こういうやり方にとても疑問を感じていったわけさ。
吉田:ふむふむ。早々に駐車監視員の内情が暴露されていく展開になってきたな。
O氏:まぁまぁ、ネタは山ほどあるんで、こんな話は序の口だけどさ、「原付を狙おう!」っていう考えはおかしいと思わないか?
吉田:うん。クルマと原付バイクの大きさを比べたら、クルマを優先的に駐禁扱いにするのが筋だと俺は思うな。Oはどう思った?
O氏:吉田と同意見。そもそもさ、放置駐車としてステッカー貼っても渋滞緩和には全く繋がらない。昔みたいにレッカー移動とかしないと交通安全にはならないだろ。ステッカー貼られたまま車両を放置しっぱなしにする人もいるし、駐車監視員の存在意義っていうのは警察側の使いっぱしりなだけで、一切渋滞緩和や交通安全に務めるなんてことを考えてないって分かったんだよな。
ただ俺らみたいな駐車監視員がウォーキングしているだけで路上に車両を駐車するドライバーがいなくなるのは間違いない。それだったら必死にステッカーを貼る作業を優先させず、ポイントポイントで駐車監視員を繁華街など駐車したら渋滞を起こしちゃいそうな場所で立たせておけばいいだけではないかと思ったんだよ。
駐車監視員制度が発足されたばかりの頃だったから、警察側も色々な意見を聞いてくれたので、担当している所轄へ行ったらそういう意見を当時挙げてたんだけど…警察側としての回答や意見がクソ過ぎたんで、2年務めたら駐車監視員制度を絶対辞めようって気持ちが固まったんだよ。
吉田:そのクソ過ぎる回答や意見っていうのは?(次回へ続く)