サッカーW杯で「日本人のゴミ拾い」が絶賛された意外な理由

 

外国人は、「ゴミ箱の少なさ」についていけない!

これに関連して、近年気がつくことがあります。駅のトイレにいったら、ゴミの入ったコンビニ袋が置いてあった。いろいろなトイレで、ペットボトルがおいてあったり、ゴミの入ったコンビニ袋が置いてある。とても気になります。

証拠はありませんが、「ゴミを捨てる場所がわからない外国人が置いていったのではないか?」と思いました。日本人だったら、持って帰るか、きちんと捨てられる場所に捨てるのではないでしょうか?

しかし、考えてみると、大部分の外国人には「ゴミを捨てる場所が見つからなかったらホテルに持ち帰るという習慣はないと思います。彼らも、きっと「ゴミどこに捨てたらいいんだろ?」と考えることでしょう。でも、なかなか見つからない。それで、「しゃあないな。トイレに置いておくか」となったのではないでしょうか?

ここで思いだしてください。使ったロッカールームやスタジアムを掃除し、ゴミをもちかえるのは世界的には普通ではないすごいこと」なのですですから、日本に来る外国人が、「ゴミをホテルまで持ち帰ってくれること」を期待するのは、無理でしょう。

2020年、東京五輪が開かれます。ものすごい数の外国人がやってきて、コンビニでいろいろ買って、外で食べたりすることでしょう。

問題はその後です。彼らは考えます、

「オーマイガ!ゴミはどこに捨てればいいんだ???」

それで「ゴミ箱が見つかるまで、俺は探しつづける!」という人も、たまにはいるかもしれません。しかし、多くの外国人は、「しゃあないからトイレに置いていこう」となるのではないでしょうか?

日本は、ウォシュレットの帝国。「世界一トイレが清潔な国」と評判の国。しかし、そのトイレにゴミがあふれかえっていたら? 残念ながら、日本の「キレイトイレ神話」は崩れてしまうでしょう。

対策、理論的には簡単です。ゴミ箱を増やせばいい。少なくとも五輪期間は、都内のゴミ箱数を10倍化する必要があると思います。

そしてもう一つ、公共のゴミ箱、「ペットボトル」「ビン」「カン」「その他のゴミ」などと、日本語だけで書いてあることが多いようです。これ、英語でも書かないと外国人にはわけわかんないですね。

今回の話、「そのとおりだな」と思われた方。是非、小池さんにも教えてあげてください。日本国の評判のために。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 北野幸伯 【発行周期】 不定期

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