東京ディズニーRに暗雲。上海ディズニーとのシェア争い激化か?

 

上海ディズニー、その圧倒的な強み

上海ディズニーは中国の上海市に16年6月に開業しました。アジアでは東京、香港に次ぐ3カ所目のディズニーランドとなります。広さは3.9平方キロメートルとTDRの約2倍にもなります。前出の調査によると、17年の入園者数は1,100万人でランキングは8位です。上海ディズニーは好評を博しており、早くも混雑が指摘されていますが、周辺には拡張や第2パークを建設できるだけの土地が豊富にあり混雑を緩和した上で入園者数を伸ばすことが十分可能なため将来性もあります。

上海ディズニーは強みとして、世界一となる13億人超の人口を抱える中国にあるということが挙げられます。当然、商圏の人口が多い方が集客が容易です。中国には05年9月に開業した香港ディズニーランド(17年入園者数620万人)がありますが、広さが1.26平方キロメートルと上海ディズニーの3分の1ほどしかなく集客力が限定的で、また、両パークは地理的に大きく離れており、香港ディズニーが上海ディズニーに与える影響は限定的です。両パークは棲み分けができているといえるでしょう。

また、上海ディズニーはパークがある上海市が2,400万人超の人口を抱えていることも強みとなっています。これはオーストラリアの人口に匹敵し、日本でいえば、都道府県単位の人口で1番多い東京都(1,300万人超)と2番目の神奈川県(900万人超)を合わせた人口よりも多い規模となります。また、上海市に隣接する地域を含め車で数時間内で行ける場所となると、その人口は2億人を超えます

一方で中国人はTDRにとっても重要な顧客となります。TDRを運営するオリエンタルランドは訪日外国人の入園者の国籍情報を開示していませんが、おそらく中国人は訪日外国人の入園者の中では最大顧客であると考えられます。日本政府観光局発表の17年の訪日外国人に占める中国籍(香港含む)の割合は3分の1と最大であり、TDRもそれと同様であると推測できます。そのため、中国人をTDRと上海ディズニーで取り合うケースが今後増える可能性があります。

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