東京ディズニーRに暗雲。上海ディズニーとのシェア争い激化か?

 

上海ディズニーを「追い風」にする方法

一方で上海ディズニーはTDRの脅威にはならず、むしろ追い風になると考えることもできます。

観光庁発表の訪日外国人消費動向調査によると、17年の中国人訪日旅行者(香港除く)の平均泊数は10.9と長期にわたっていることから、TDRを訪れる中国人がTDRだけを楽しんで帰国しているとは考えにくく、多くが日本観光の一環としてTDRを訪れるという旅行をしていると考えられます。

そうであれば、多くの中国人はTDRと上海ディズニーを両天秤にかけているとは考えにくく、日本観光を楽しむ層と中国国内のテーマパークを楽しむ層は明確に分かれていると考えることができます。それは、上海ディズニー開業年である16年度のTDRの訪日外国人入園者数が前年度から大きく増え、先述したとおり17年度も16年度から増加していることから、上海ディズニーの開業がTDRに与えた影響は限定的だったと解釈できることからもそのことを推測することができます。

逆に、上海ディズニーの評判が中国人の間で高まることでディズニー自体の認知度と評判が高まり、それによりTDRを訪れたいと思う中国人が増えることが期待されます。TDRは上海ディズニーにはない海をテーマにしたTDSがあるため、それを武器にすることもできるでしょう。

そうなると、上海ディズニーがTDRの脅威になるのか、それとも追い風になるのかは、TDRの魅力次第といえそうです。TDRの魅力が高まれば上海ディズニーは追い風となり、魅力が低下すれば脅威になるといえます。そのため、今回発表されたTDRの拡張策がその試金石のひとつとなりそうです。

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