なぜ人は、イーロン・マスクの「無理めな夢」に賭けたくなるのか

 

ここには、いつかは自分で会社を興したいと考えている人たちにとって、とても重要な教訓があります。簡単にまとめると、

  • 多くの人が無理だと思うほどの大きな夢を持て(決して金儲けが目的ではダメです)
  • その大きな夢の実現を心から望み、かつ、信じろ
  • そして、その夢を熱く語り、他の人に伝染させる力を持て

となります。

気が付いていない人が多いのですが、これこそが、カリスマ性を持った(=現実歪曲空間を作り出すことが出来る)リーダーになる秘訣なのです。

そして、この資質は、決してスティーブ・ジョブズとイーロン・マスクだけの専売特許ではなく、ビル・ゲイツ、ジェフ・ベゾス、孫正義、盛田昭夫など大きなことを成し遂げた起業家は誰も、スタイルは違うものの持ち合わせている資質です。

逆に言えば、どんな良いアイデアや技術力を持っていても、自分の夢を周りの人に伝染させる力を持たない人には、大きな夢を実現することはできないのです。

「アーリーステージのVCは、ビジネスプランよりも創業者の人となりを重視する」と言いますが、まさにこの話なのです。

どんなに綿密にビジネスプランを立てても、その通りには行かず、数多くの危機に見舞われるのが、ベンチャー企業の常です。そんな時に、生き残れるのは、夢を信じ自分を信じ周りの人たちを巻き込んで突き進む精神力を持った創業者だけなのです。

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