そのビッグウェーブには乗るな。炎上商法から金と時間を守る方法

 

だからテレビやネットでそうした商法に触れた時、一番良い回避策はそこに

 ◆ 損得勘定

を持ち込む事です。そのニュースに触れる事は情報を得る代わりに、自分の資産時間やお金を見ず知らずの広告主に無料提供する事を意味します。だからその価値交換をしても良いと思える有益な情報であれば見るようにし、「冗談じゃない、嫌だ!」と思うようなくだらないニュースなら見なければ良いわけです。

こうした損得勘定を持ってネットサーフィンをしてみると、情報を見る前に一度立ち止まる事が出来ると思います。更には普段の癖で何気なくネットを見続けてしまっていても、ふと我に返って見るのを止める事が出来るようにもなるんですね。

それでは次は、いよいよこの炎上商法の仕組みに迫りたいと思います。なぜ炎上商法は人を惹きつけ、見るのを止められないのか!? その理由は実は、我々の本能的な欲求にあったんです。

現代ほど情報機器が身の回りに溢れた日常では、そこから洪水のように飛び込んでくる情報を自らブロックする術を持つ必要が有ります。でないと日々そうした情報に自分の時間を奪われる事になります。

私はスマホ普及が格差を更に広げると思っていて、自分の意志を持たずにそうした情報に振り回される人は完全に他人に人生を捧げる事になります。情報によって人は知らずに他人の奴隷になるんですね。

というわけで、なぜ炎上商法は人を惹きつけるのか? という仕組みの話しに迫ります。この仕組みが分ると炎上商法に巻き込まれなくなりますし、逆にあなたはこのマーケティング手法の使い手にもなれるかもしれません。

近所のゴシップネタでも何でも、古今東西他人の不幸は蜜の味として楽しまれてきたわけですが、人はなぜ縁もゆかりも無い他人の炎上ニュースが気になるのか。見たくなくても見てしまう、という事は自分の思考で制御できない所に原因があるという事です。そして蜜の味とは欲求が満たされる時に感じるものです。

そう、この問題には

 ◆ 本能的な欲求

が絡んでいるんですねヽ(^o^)丿。ここで絡んでいる本能欲求は主に二つ有ります。欲求に関しては「マズローの五段階欲求」を元に考えて下さい。私はこのメルマガでこの考え方を頻繁に使いますからね。

一つは危機察知能力の安全欲求」。そしてもう一つが人との関わりに関する帰属欲求」です。この二つの欲求を絡みつかせた炎上マーケティングは非常に強力です。

では一つ目の「安全欲求」がどう使われるのか。それはまさに火事に野次馬が群がるのと一緒です。火を恐れるのはまさに動物の本能ですが、人はそうした危険な物との距離感を測る為に好奇心が発動します。野次馬を目にすると自分の身を守る為に、何が起こっているのか確認しておきたくなるんですね。

更にメディアはもしあなたがその炎上ネタを目にすれば、それを見たあなたにも、同じ危険が及んでいるかのように錯覚させます。例えば「不倫ネタ」などが最たる例で、メディアは芸能人が起こした不倫ネタを我々に問いかけ、「悪い事してるでしょ? あなたもこう言うことされたら嫌だよね」と投げかけるわけですね。

すると視聴者は自分も同じ事をされたかのように錯覚し、巣をつつかれた親鳥のように赤の他人を攻撃します。こうして炎上に加担してしまうわけです。

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