まずこうした作業をしておく意味を書き加えます。一つは上でお伝えした、富と成功を掴む「自立スタンス」を手に入れる事。他者指向で会社依存しない為にこのスタンスはどうしても手に入れておかなきゃいけません。
私を含め、割と多くの人は学校を出てから一つの会社に在籍し続けているものです。気持ち的にも「定年まで勤め上げよう」と考えている人は多いんですね。年代別の転職回数でも「転職無し」の割合が一番多いというデータもあります。
特に私なんて大学の頃は完全に他者依存で、就職課のお世話で今の会社に入社しましたから、就職活動はほぼしていません。するとやはり突然失職したらパニックになると思うんですね(>_<)。だからこそ緊急事態に備えて計画を立てて置く事が大事です。
逆に一番駄目なパターンは「今の仕事が無くなってから考えよう」という思考です。日々仕事が忙しいと立ち止まって考えを巡らせる時間も無いと思います。しかしこれをしておかないといざ仕事が無くなったら行動が遅れ、他者依存になってしまいます。
そして更に恐い事実。それは例え失職の危機が訪れなくても、最後は誰にでも「定年」は来る事です。60歳を過ぎた自分がまた一からこの先どうするか考える思考力があるのか? と考えると、今のうちからやっておいた方が吉だと思います。定年後の方がより多く稼げる人もいるわけですが、その違いはこうした事前行動にあります。
じゃあどうするか?
まずは自分の過去実績を文字化する事。ようは履歴書ですね。時系列でこれまでの職歴や業務内容の洗い出しをし、自分が出した成果の数値化を行っておきましょう。こうした過去整理は年に1回程度行い、いつでも見れるようにしておきます。
そしてもう一つが失職した場合にする事をリスト化する事。何を、いつ、どこに、誰に、どうやって、と5W1H形式でまとめる。これはググればすぐに出て来ます。
解雇手当や社会保障の事など、お金の面で知らない事や、再就職斡旋支援の仕組みなどは普段縁が無くても必要な知識です。
実際に仕事が無くなる時は色んなパターンが考えられますが、まずはシンプルに自己都合で辞めた場合にどうするかを考えておけば良いでしょう。それは将来自分が定年する際にも役立ちますし、今現在の自分にも安定化をもたらしてくれるんですね。
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