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「なりきり作文」で気分をよくする

もう1つの面白い方法は「なりきり作文」である。自分がチャンピオンになりきった気分になって作文を書くのだ。例えば、こんな具合。

「今日は、水泳大会でチャンピオンになれてうれしいです。泳いでいるときはみんなの応援の声が聞こえました。毎日、1時間以上練習して、がんばったかいがありました」

ヒーローインタビューごっこの後に作文を書くともっと効果的だ。日記で、なりきり作文を書く手もある。私も教師時代に授業で、なりきり作文をやったが、みな喜んで書いていた。気分がいいので、書きやすいのだ。

こうしたイメージトレーニングとともに、親の言葉遣いも大事だ。親がいつも否定的な表現が多いと、子どもはいい自己イメージを持つことができない。「なんで、ちゃんと勉強しないんだ」「なんで、さっさと宿題を終えないの」と否定的表現で叱るのではなくもっと肯定的表現で話しかけてほしい。

「この頃、書き取りの字がうまくなったね」とか、全体的にうまくなくても「この字はいいね」とか、部分でいいからほめる。肯定的表現で子どもをやる気にさせることが大事だ。肯定的に言えない場合も、「~しなさい」「~しようと単純命令形で話すように心掛け否定形は使わないようにしてほしい。

初出『親力養成講座』日経BP 2010年6月10日

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5年連続でメルマガ大賞の「教育・研究」部門賞を受賞!家庭教育メルマガの最高峰。教師生活23年の現場経験を生かし、効果抜群の勉強法、子育て、しつけ、家庭教育について具体的に提案。効果のある楽勉グッズもたくさん紹介。「『親力』で決まる!」(宝島社)シリーズは30万部のベストセラー。

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【著者】 親野智可等 【発行周期】 不定期

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