なぜ真実を綴った日記が「自分に対する呪い」になってしまうのか

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日記をつける時にはありのままを書くのが当たり前と思いがちです。しかし後で読み返した際にネガティブな思いがわき起こってくるばかりなら、書く価値はないかもしれません。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、「紙に書き留めることは紙に刻んでいくことである」として、書き留めるならポジティブな内容だけにすべしと論じています。

記憶させるなら

さて、本日はおうちの中のネガティブキャンペーン(?)のお話

東京在住のお金持ちマダムから聞いたんですが

  • イヤな思い出は日記に書かない

んですって。な、なるほど!!と思ったそこのアナタ。アナタはシロートじゃありませんね( ̄∇ ̄)。フツーはワカンナイですからね、この話。

日記って、毎日あったことや感じたことを書き綴っていくわけですよ。で、数ヶ月数年経ってから読み返したりすると。

と、いうことはですよ(◆_◆)そこに書いてあることがイヤな思い出だった場合、読み返して思い出すのは

  • イヤな気持ち

ですよね。

  • ●●さんに八つ当たりされた!
  • なんで私だけ!
  • 思い出すだけで涙が…
  • 絶対許せない!
  • もう立ち直れない…

こういうものを紙に向かって吐き出して…別の言い方をすると紙という記憶媒体に記憶させているんですよ。見る度に記憶から呼び起こすんですよね。その不快な感情を。何年も前のネガティブな感情を丁寧に強化し続けているんですよ。なにごとも起きていない現在を、数年前のネガティブな感情で汚染しているんですよ。そうは思わないかもしれませんけど。

…それって、

  • 自分に対する呪い

って言うんじゃないでしょうか( ̄∇ ̄)

くだんのマダムは、立派に成長した息子さんの家族に囲まれていつも幸せそうに過ごしていますが、だからと言ってイヤなことがひとつも起こらないわけではないでしょう。そう、単に

  • 選択的にネガティブを強化しないようにしている

だけなんですよね。この「強化しない」ために、紙媒体(多分日記だけじゃなくて手紙とか写真とかも含まれると思う)にネガティブを刻まないようにしているんです。

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