例え上手はプレゼン上手。今日の会議で使える例え方のテクニック

shutterstock_1193788552
 

仕事でもデートでも、上手な例えができる人の話は引き込まれやすくわかりやすく楽しいですよね。例え上手は天性のものもあるのでしょうが、話し方のプロからすれば、ちょっとしたコツを掴めば誰にでも身に付けられるもののようです。アナウンサー歴26年・今も現役アナの熊谷章洋さんが、メルマガ『話し方を磨く刺激的なひと言』で、ぐんぐん例え上手になるテクニックを披露しています。

目の前の現実を何階層かに掘り下げてみる

今回は、「イチゴが乗っている」という事実について、どんな表現が可能なのか、考えていきましょう。目の前にある現実=絶対的な客観というのは、ほとんどあらゆる角度から、否定できない事象です。

いま目の前にあるショートケーキの上に、イチゴが乗っていることについて否定するなら、イチゴじゃない、乗っていない、というしかありませんが、観念的に(発言者の頭の中だけで)イチゴは乗っていないと否定することはできても、それに賛同してくれる人はいないでしょう。

客観性が、限りなく絶対に近い、言い方ですよね。この「イチゴが乗っている」という事実に、第一階層的な感想を付け加えると、「赤いイチゴが乗っている」「大きいイチゴが乗っている」「イチゴが乗っていて綺麗」…など。

表現力に対する意識が乏しい話し手に感想を述べてもらうと、だいたいこういう言い方どまりになります。このメルマガの読者さんなら、もっと「いいよう」がある、と思いますよね。

そこで、どういうところがどんなだ、というような、第二階層以下に掘り下げると、「いかにも新鮮で瑞々しいイチゴ」「イチゴが存在感たっぷりにどーんと乗っている」…。

さらに、感動、心の動きを積極的に言葉にするなら、「イチゴが光り輝いていてうっとり」「イチゴの乗り方があまりに完璧で、感激」(その他、感動は比喩で語ることも多いので、比喩の項目で)。

print
いま読まれてます

  • 例え上手はプレゼン上手。今日の会議で使える例え方のテクニック
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け