このような上位互換の例え方は、聞き手にすぐに理解してもらえる、イメージが浮かびやすい、効率のよい表現です。利用する上で基本となる意識としては、話し手と聞き手の間の共通言語で例えることが、大事になります。聞き手の人数が多ければ、最大公約数的に。
聞き手が不特定多数であれば、ほとんどそれは、常識と呼べるレベルになりますし、逆に、ふたりの会話において、そのふたりのなかで共通言語であれば、一般の人には知られていないマニアックな言葉でも大丈夫です。
もちろん話し手の語彙や表現力の問題もあるでしょうが、何よりもまず、聞き手との共通認識はどのぐらいなのかに「配慮する意識」こそが肝心だと思います。
上位互換の例え、そのほか、いろいろ考えられますよね。イチゴの見た目の美しさなら、有名な女優さんとか。
- 「北川景子のようなイチゴ」
ショートケーキに乗っていたらすごいですね(笑)。
イチゴが乗っているその様が、絵画のようなら、
- 「ルノワールの絵のような佇まい」
などなど…。
今回は題材がイチゴですけど、
- 名勝 ・歴史的な遺産
- あるジャンルが得意なことで有名な人
- 日本一、世界一
- その他、特徴が際立っていること
などは、上位互換の比喩に使えますから、既に知識として持っている人は、その知識をアウトプットのほうに役立てたり、例えで話すのが苦手な人は、読書などで知識をインプットしながら、同時に、「この言葉はどういう時に例え話で使えるかな?」と、アウトプットのほうもイメージしてみると、勉強を苦労と思うことなく、楽しく、表現力向上を実践できるのではないかと思います。
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