上位互換のテクニックで例え上手に
比較を使えば、
- 「今までみたことがないぐらい、立派なイチゴ」
- 「千疋屋の店頭で一番高価なイチゴと同等の」
- 「イチゴの乗せ方が、どこどこの店っぽい」 比喩にすれば、いくらでも可能ですが、
- 「ルビーのようなイチゴ」
のように、例えのなかには、言い古された、手あかのついた表現もあります。ただそれがすべて悪いかと言うと、そうとも言い切れず、「まさしく、ルビーのようなイチゴ」のように、イチゴをルビーに例えるのはよくあること、という事実を前提にして、その例えを使わざるを得ないほど、改めて、やっぱり、ルビーのよう…という感動は込められるのではないかと思います。
また、この「ルビー」のような、例え表現のテクニックは、
- 感動要素を
- 別ジャンルに
上位互換することで、生まれていますから、応用すればいくらでも可能になるはずです。
つまり、イチゴの「赤い輝きの美しさ」という感動要素を、宝石という、イチゴ(果物)とは別ジャンルに、しかも上位に当たる良いものに置き換えて、言い表していますよね。宝石などは、上位互換にもってこいですから、黒いダイヤ、地中海の真珠…などなど、様々な例えに使われるのは、ご存じのとおりです。
同様の例としては、銀座や原宿といった、特色のある繁華街を、他の街の特徴に合わせて例えるケースも、よく見られますね。ただしこの場合、街を街で例えていますから、比喩としては直接的で、詩的な情緒にやや欠けるかもしれませんね。