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放置じゃ直らない。子供の忘れ物防止のために親がしてあげること

人間は忘れる生き物ですが、それはすべてを覚えておくのが不可能だからです。では、どうすれば忘れてはいけないことを覚えておくようにできるのでしょうか。今回の無料メルマガ『親力で決まる子供の将来』では著者で漫画『ドラゴン桜』の指南役としても知られる親野智可等さんが、多くの親が悩んでいる「子供の忘れ物」解決法を紹介しています。

子どもの忘れ物を減らすには?その合理的な対策とは?

「うちの子、忘れ物が多くて困る」「どうしたら忘れ物を減らせるのか?」これもとてもよくある悩みです。

親の中には、「放っておけば自分で困って直すだろう」と考える人もいます。これは一見理論的なのですが、実際にはこれで直ることはありません。それどころか、親が放っておくとますます忘れ物が増えるだけです。それで、先生に叱られ友達に何か言われ、自分に対する自信がなくなっていきます。また、手助けしてくれない冷たい親に対する愛情不足感も持つようになります。

この問題についても、「自然にできる環境とシステム」をつくることが大切です。例えば、以前に紹介した玄関に大きな箱を置く方法は忘れ物対策としても極めて有効です。

● 仕事も宿題も同じ。やる気スイッチが入る「とりあえず方式」とは

予定帳を見て宿題を思い出すのと同じく、必要な持ち物も思い出すことが多いからです。

また、親が予定帳を見ておくこともできます。この予定帳は忘れ物を防ぐ上でとても大切なものです。ですから、宿題の音読のとき、ついでに予定帳を音読させるのも効果的です。または、夕食前に必ず親に予定帳を見せるようにするのもいいでしょう。

また、子どもの部屋にある要らない物を片付けることも忘れ物対策にお薦めです。余分な物が多いと、必要な物を見落としたり支度に手間取ったりします。去年の教科書が今年の教科書と同じ本棚においてあると、間違えてしまうこともああります。また、学校に持って行く可能性のある物があちこちに散らばっていると忘れ物の原因になります。それらの物をできるだけ1カ所に集めた持ち物コーナーをつくるのもいいでしょう。

また、習字セットのように用具が多い場合、「持って行ったのに墨だけ忘れた」ということが起こりがちです。それを防ぐのにお薦めなのが持ち物集合写真です。習字セットとして必要な物の集合写真を撮っておいて支度をするとき忘れている物がないか目で確認できるようにするのです。また、塾用の鞄に筆箱を入れたままで学校に持っていくのを忘れるということもあります。この場合は、お金はかかりますが塾用と学校用の筆箱を分けるのもいいかも知れません。

この他にもいろいろな工夫が考えられます。わが家のわが子に合う方法を工夫してください。工夫は無限です。口で叱るだけでなく、合理的な方法を工夫してできるようにしてあげてください。そして、ほめてあげてください。そうすれば、自分に自信が持てるようになりますし、親の愛情も実感できるようになります。

(親力PE)

image by: Shutterstock.com

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5年連続でメルマガ大賞の「教育・研究」部門賞を受賞!家庭教育メルマガの最高峰。教師生活23年の現場経験を生かし、効果抜群の勉強法、子育て、しつけ、家庭教育について具体的に提案。効果のある楽勉グッズもたくさん紹介。「『親力』で決まる!」(宝島社)シリーズは30万部のベストセラー。

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【著者】 親野智可等 【発行周期】 不定期

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