100億円あげちゃうといっても、その100億円はPayPayでしか使えないものと思われる。サービスを認知させ、一気に普及させるには良くできたキャンペーンといえそうだ。
ただ、質疑応答で気になったが、PayPayとしてはQRコード一本で、決済サービスを提供するつもりだという点だ。中山一郎社長は「バーコード決済と非接触決済は並存すると思う」として、今のところ非接触決済には対応するつもりはないとした。
LINE Payは「スマホ決済の本命はFelica」として、QUICPayでの支払いに対応している。
普段からApple PayやGoogle Payを使っている立場とすれば、やはりQRコード払いは手順が面倒臭いと思う。確かに、店舗側にとってみれば手数料がかからず、導入できるメリットは理解できるが、ユーザー側のメリットがほとんどないというのが欠点でもある。
支払額の20%が返ってくるとあれば喜んで使うが、そんな大盤振る舞いのキャンペーンが永年、続くものでもない。キャンペーンが終われば、非接触決済に戻ってしまうことは十分に考えられる。特にコンビニでは支払い方法が複数から選べるだけに、QRコード払いはかなり不利な立場になりそうな気がしてならない。
キャンペーン終了後にPayPayがどんな次の一手を仕掛けてくるかが気になるところだ。
image by: PayPay公式サイト
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