「痩せの大食い」のヒミツを解明。食べても太りにくい食事術

 

DITを上げるには、一般的にもっとも代謝が低い朝食の時間帯にタンパク質のボリュームを伴って摂取するのが効果的となります。ただし一般食材としてのタンパク質の多くは脂質を含んでいるという点、そして腐るという特徴から加熱などの調理を必要とする点から、朝食にタンパク質を十分量摂取することは意外にハードルが高いのです。ここでもプロテインの存在価値があるといえるでしょう。

タンパク質の摂取という以外にもDITを上げる方法はあります。ひとつは温かい状態にして食べるということです。例えば、温かいスープを飲めば体温は上がり、代謝もあがります。また、同じ温かいものの場合は、脂質よりもタンパク質の方が効率がよく、これは消化のためのエネルギー消費がタンパク質の方が高いことによるものです。

冬の季節に温かいタンパク質を食べるのは、DITという観点からも正しいことになります。そして、意外に感じるかもしれませんが、食べ物は味覚以外の影響も大きいという点です。例えば、鼻が詰まった状態で味が分からないというケースは、経験があるかと思います。

味覚以外に嗅覚が相当に影響しているということです。また、器の色や材質によっても食欲は左右されます。高級料亭で使われる器と給食の容器では、同じ食材でも美味しさに差を感じるのです。青色は食欲を抑える色と言われていますが、青色のサングラスをした状態で食事をすると、いつもよりも食べられないという現象も起きるのです。

食べ物への反応は五感すべてで行われていて、それがうまくいくと、ノルアドレナリンやアドレナリンなどの興奮系の神経伝達物質が活発となり、ひいてはエネルギー代謝が促進されていきます。つまり、より美味しく食べるという行為自体がDITを上げる方向に繋がっていくというわけです。

また、カプサイシンやカフェインといった成分も、同様にアドレナリンの分泌を刺激しますから、DITを上げるのに役立つといえます。

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桑原塾塾長 桑原弘樹は、国内大手食品メーカーでサプリメント事業を立ち上げ、全商品の企画開発に携わる一方、全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会 日本支部PDAなどの立場で、国内外問わず多くのトップアスリートに直にコンディショニング指導を行ってきた。サプリメントは作るだけにとどまらず、「日本で一番使っているのでは」と豪語するほどのユーザーでもあり、年間300回のワークアウトも欠かさない。サプリメントやダイエットなどの分野で、多くの情報が散乱する昨今。サプリメントを作り、自ら試し、活用法を指導してきた、桑原塾長が、本物で価値あるボディメイク情報を提供すべく、スクランブル発進する!!!

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