編集後記
捏造や改ざん、虚偽記載どころか虚偽ストーリーの報告など、いじめ問題を調べていくと地方自治体の一部が完全に腐りきっていることに直面します。
公立校はそれでも議会が機能していたり、地元のオンブズマンが出てきたりするので、まだマシです。ところが私立は、もはや何も言いたくなくなる程、酷いところばかりです。
この時期、小学受験や中学受験に熱を上げている親御さんも多いことでしょうが、本当に御愁傷様です。まさか高い学費を払って、入試に受かるために高い予備校や塾に通わせて、その実、我が子をいじめの無法地帯に送り込むとは思ってもみないでしょう。
でも、入学するまでの努力やそれによってついた学力は誰にも取られることはありませんから、そこだけは良かったですね。と言ってあげたい…。
数年前、ある有名学校で刺傷事件がありましたが背景はいじめ被害でした。いじめ被害者が追い詰められて体格の大きないじめ加害者を刺してしまったのです。ですが、超有名校で多くの有名人、著名人を輩出した学校はメディアに圧力をかけて、そこまで追求することを許しませんでした。
その学校の校長はオウムのように「弁護士に相談します」と私の質問に答えていたので、「そのハゲ頭をなんとかしませんとね」とからかうと、それにも「弁護士と相談します」と答えていました。ハッとした顔をしていましたが、本来怒るところも、弁護士に相談しないとどう対処したら良いかもわからなかったそうです。無能ですね。
いじめ問題はもはや末期症状、いや死んでいる状態です。復活の余地もないことに誰も気づかないふりをしているだけです。関わる組織の根本から変えるか、新たな全く利害のない組織を構成しないとなんの改善もなく、翌年はさらにいじめ総数は増えるばかりになるはずです。
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