「多くの人が『引き寄せ』の意味を履き違えて使っている。なんで『引き寄せの法則』なんて名前にしたんだろうな。ある意味、名付け親は天才だ。しかしこれじゃ、バカは迷走する――」
クチは悪いが本音の言葉で本質をズバズバ突いてくる、敏腕グラフィックデザイナーで小説家の「D.S.WOLF」さん。そんな“毒舌オオカミ”が、巷に氾濫する「成功法則」の欺瞞と真実を暴いた電子書籍『引き寄せに溺れたあなたへ。』(ボイジャー・プレス)が話題になっているのをご存じでしょうか?
「ビジネスの世界で成功したい!」と夢見る人に限って手を出すのが「自己啓発系」のビジネス本。そして、この手の本にありがちなのが「引き寄せの法則」という甘い誘惑です。
しかし、そんな法則を「誤解してる!」「科学的根拠などない!」とバッサリ斬るのがこの一冊。なぜアナタは成功を引き寄せられないのか? そんな疑問を歯に衣着せぬ口調で回答しています。
『引き寄せに溺れたあなたへ。』(ボイジャー・プレス刊)
さて今回、そんな気になる一冊の中身を特別に「チョイ見せ」してご紹介します。一度読めば、この「毒舌」が、きっとクセになりますよ。
アンタは成功を「引き寄せ」られるのだろうか?
インターネットの世界が開かれてから十数年。メールだのSNSだの、人とヒトとが何時でもカンタンに繋がれるオカシな時代になった。
巷では、自己啓発を謳(うた)った本がところ狭しと立ち並び、多くの「成功者」っぽい奴らが、オン・オフ問わず「成功の秘訣」を売り買いしている。ネットを開けば「成功者になるためのノウハウ」が無数に開示され(しかも無料でね)、成長意識盛んな老若男女が、まるでアリのようにその情報に群がり、自分が理想とする「本物の成功者」を目指し、日々精進を重ねているわけだ。
まさに、「成功者ビジネス」の幕開けといっても過言じゃない。
そんな精進を重ねる自己啓発者の間で飛び交うフレーズと言えばこうだ……。
「感謝」
「潜在意識」
「シンクロニシティ」
「なりたい自分」
「マインド」
「アファーメーション」
「メンタルブロック」
「フォーカスする」
そして…
「引き寄せの法則」だ。
ナポレオン・ヒルの著書『思考は現実化する』(きこ書房)は、自己啓発者のバイブルと言ってもいいだろう。ただガムシャラに頑張ってきた日本の農耕民族型ビジネススタイルに、思想から生まれる現実という、まさに夢のような成功法則を開示した。これは世界中で鬱積(うっせき)していた多くの成功「未満」者の心を揺さぶり、奮起させたことは言うまでもない。
そしてもう一冊上げるなら、ロンダ・バーンの『ザ・シークレット』(角川書店)だ。
全ての現実は自分の想いのままに現れ、自らの想いに人・物・お金が引き寄せられる。そんな歴史的に名のある成功者のみが知っていたらしい、成功法則の驚くべき秘密を世界に開示した一冊と言えるだろう。
この本が世に出たことにより、多くのチャレンジャーが泡のようにこの世に湧き出したことは間違いない。そしてこの二冊の本の言っていることが、信者を興奮させるだけの夢物語じゃなく、科学的にも「必然」ともいえる話なのだから驚きだ。
恥ずかしながらオレ自身、「引き寄せの法則」を初めて知った時の衝撃を今でもありありと覚えている。まさに世界が一変した。実際、今まで見ていた人・物、何もかもが輝いて見えてくる。そして心底、愛おしく感じるのだから不思議だ。全てが希望で満ち溢れていた。なにが起きても楽しくてしょうがない。常に夢心地のような不思議な日々だった。
それはもう恥ずかしいったらありゃしない(笑)。
後にも先にも、あんな感覚は味わったことはないね。それはサイコーな気分だった。
おっと、話が過ぎた。オレのようなキモオオカミのことは放っておいて……。
それじゃ、ここでちょっと質問だ。
アンタが成功法則を知った時、どんな気持ちだった?
全てが想いのままの世界が目の前に広がった感覚をどう味わった?
それで、「引き寄せの法則」を使い、どんな素晴らしい成功を手にしたんだ?
巨万の富か?
それとも子供の頃からの夢を現実にしたのか?
自分の思い描く理想の成功者の姿を手に入れたのか?
おっと、まだ言うなよ! オレが答えを当ててやる。
んーーーーン。残念だ。アンタは理想の成功者の姿なんて引き寄せられちゃいない。
どうだ。当たったか?
たぶん当たっているはずだ。
「ちょっとは引き寄せた」なんて、ごまかしたってダメだゼ。
本当の成功者なら、この本(引き寄せに溺れたあなたへ。)が目につくはずがない。
アンタがこの本を目にしたのは、自分の成功法則に疑問を持ち始めているからに違いないからだ。そして、ワクワクするようなキモ素敵な未来を想像しているにもかかわらず、全然「幸せ」とやらを実感できていないからじゃないか?
どうだ? 外れているか? いや多分、当たっているはずだ。
オレには、見たこともないアンタのため息の出るような虚無感が手に取るようにわかる。
何故わかるかって? そりゃ簡単だ。オレもアンタと同じ頃があったから……。
先に言っておくが、この本は、「成功を目指すことなんてやめちまいな」って本じゃないぜ。どう生きるかは、アンタの自由だ。ただ、「どうやっても夢や成功に近づけない」「なんか成長しているのに楽しくない」「全然ワクワクしない」なんてブルーになっているんだったら、この続きを読んでみて損はない。
アンタが成功できない理由の一端がここに開示してある。
そして、「引き寄せの法則」と同レベルの、オレたちの日常にめちゃくちゃ影響を与えている、ある「法則」の存在を教える。この「法則」は引き寄せの法則を謳う本にはどういうわけか書かれていない。引き寄せの性質上、わざとムシしているのかもしれないが(笑)。
だが、オレたちはほぼ毎日、この「法則」を意識して動いている。とてもじゃないが、ないがしろにはできないんだ。
「引き寄せの法則」そしてもう一つの「○○法則」
この二つの法則がひとつになって、オレたちの世界はバランスを保っている。
アンタは本当にこの世の中が「引き寄せ」のみで動いていると思っているのか?
ちょっと想像してみてくれ。もし、この世界が「引き寄せの法則」のみで動いていたら、どんな世界になっているのかを。
70億人の「個」の想いがバラバラに実現してしまう世界だ。そんな世界が「サイコーだ!!!」なんて思えるだろうか?
そんな世界が現実なら、アイドルのほとんどはキモオタと結婚しているだろうし、韓流のイケメン俳優はご年配のご婦人方と昼顔状態になっているに違い無い。貧困なんて存在さえしないだろうし、みんな仕事なんてしなくなっちまうだろう。それじゃ、当然、世界なんて存在できなくなる。しかし、どこを見てもそんな風景は実現していない。
それが現実だ。
だがね「引き寄せ」は、ちゃ~んと存在する。あってもバランスが取れる理由がちゃんとあるんだ。
アンタと、多くの『自己啓発者』たちが成功しないのにも理由がある。
メンタルブロックがオレたちの行く手を阻んでいるわけじゃない。
「引き寄せ」をうまく使えていないわけでもない。みんな、平等に使えている。
引き寄せを知っていてもいなくても。
でもね、必然的に「不平等」が起こるようになっているんだよ。
甲子園で高校球児たちが日本一になろうと死ぬ気で戦っている。オリンピックでメンタルも実力も兼ね揃えた超人が集まって技術を競い合う。
それを見ていてアンタは「想い」の強さだけが勝敗を決していると思うのか? 逆に努力を一番重ねた奴が勝者になるだろうか?
不思議なことに、どちらもハズレで、どちらも正解な「時」があるんだよ。
この不条理のカラクリが理解できれば、もうアンタは成功という言葉に振り回されることはなくなる。そして、もっと気軽に「引き寄せ」と向き合えるようになるだろう。さらには、未来のためだけにハートと時間を浪費する毎日から解放されるはずだ。
ちゃんと「今」を味わうために、「今」を楽しむために、「今」を生きるために、アンタは動き出す。そのなかで「成功」とやらを『一時』味わうのも悪くない。
それじゃ、もう一つの「法則」を知る旅に出ることにしよう。
その答えを知って、アンタが「絶望」するのか「歓喜」するのか、それとも「お気楽な人生になる」のかわからんが……。
今までのような「成功」を目指すだけの生き方でいいんなら、これ以上は読まないほうがいいぜ。たぶんこの本はアンタの成功の邪魔をする。
しかし、「自分の人生を歩みたい」と思うんなら、アンタの役に立つ知識にきっとなる。
読むか、読まないかはアンタの自由だ。
アンタの確率は上げられる
前に話したように、宝くじの当たる確率は簡単に上げられる。一回につき、多くの口数を買えばいいだけだ(当たる当たらないは別の話)。
オレの場合、2年間で消費した2万円、100口を、一回に集中していれば、何等かに当選する確率はググ〜んと上がる。一口買うより、100倍確率が上がるからだ。
このように、物事に取り組むときにどうすれば確率が上がるのかを考えると、今までと違った物事の捉え方ができるようになってくる。
それぞれの事柄によって、確率ってのは一様じゃないってことだ。
それじゃ、ほんの少しだけ、アンタの「確率」が上がるちょっと面白い話をしよう。
アンタの目の前にイジワルサンタが「A」「B」「C」の3つのプレゼント箱を用意した。
3つの箱にはたった1つだけアンタの一番欲しいものが入っている。残り2つの箱は空っぽだ。
アンタは勘に頼って、3つの箱の中から「A」の箱を選び出した。
するとサンタはどういう理由か、選ばれなかった残り2つの箱のうち「C」の箱を開けて見せた。「C」の箱の中身は空っぽだ。優しいイジワルサンタは、はじめから知っていた空の箱をアンタに教えてくれたんだ。
そしてサンタはこう言った。
「ここには、あなたが選んだ「A」の箱と、まだ空いていない「B」の箱と2つあるが、もう一度、箱を選ぶ権利を君にあげよう。先に選んだ「A」の箱のままにするか? それとも「B」の箱に変更してもかまわない。さぁ、どうする?」
さぁ、サンタの問いに答えてくれ。
アンタはどっちを選ぶ?
最初のヒラメキを信じ、「A」の箱のままにするのか?
それとも、「B」の箱に変更するのか?
実はこの問題、どちらかの箱は、当たる確率が2倍高い。
最初の段階ではどの箱も、当たる確率は1/3だ。
しかし、サンタが空の箱を開けた瞬間、世界が一変する。
一方の箱の当たる確率は変わらず1/3。33%のまま。
しかしもう一方の当たる確率は2/3。66%に跳ね上がる。
さぁ、アンタはどっちの箱にする?
それじゃ、確率が激変した箱がどっちなのか教えよう。
答えは「B」の箱だ。
箱は動いたりしないのに確率だけが変化するなんて信じられないだろう。
もし仮に、アンタが箱を選ぶ前に、サンタが空箱を開けていたら、「A」「B」どちらの箱も当たる確率は1/2で同等だ。
しかし、アンタが選んだ後、サンタが空箱を開けると、アンタの選んだ箱の当たる確率は1/3のままだが、あんたが選んでいない箱の当たる確率は2/3となり、2倍となる。
なんとも信じられないような話だが。実際、コンピュータでこの実験を何百回とシミュレーションしてみると、「B」の箱は「A」の箱の2倍当たる事が実際証明されている。
これについて「そんなことあるわけない。サンタが開けた時点で、どちらの箱も確率は1/2だろう~~~」なんて馬鹿げた論争は辞めにしよう。
実はこの問題、『モンティ・ホール問題』と言って、千人にもおよぶ天才的な数学者の間でも論争になった話なんだ。とても、オレたちの出る幕ではないよ。出た結果を飲み込むしかない。
まぁ、想像してみても自分の人生でこんな状況が起こり得ないとは思うが、もしアンタにこんな機会が希にあったなら、プレゼント箱は別の方を選んだ方がいいってことだ。
次の話は、たぶん、アンタの人生に役立つかもしれない。
リッチそうな恰幅のいい男が、アンタの目の前にそれぞれ「A」「B」と書かれた二つの封筒を差し出し「どちらかを選びなさい」と言った。
アンタは、「A」の封筒を手に取り中を見てみると、なんとそこには――。
ド・S・オオカミの世界に引き込まれたアナタへ
……いかがでしたでしょうか。もう、みなさんD.S.WOLFワールドのトリコになってしまったのではないでしょうか? これから同書の内容はさらに佳境を迎えるわけですが、「もうひとつの法則」とは? もっと成功するための方法は? 気になる続きは電子本直販サイト「理想書店」の『引き寄せに溺れたあなたへ。』をご覧ください。
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2014年7月からスタートした電子出版支援ツール「Romancer(ロマンサー)」は、紙の出版では個人が持つ知識や経験を本という形で残すことが難しいという現実と向き合い、誰もが電子本という形で表現できるツールとして開発されました。2018年12月現在、会員6000名、個人・法人含めて40000点を超える多くの電子本が制作されました。
その40000点の中からピックアップされた150冊分のオリジナル電子本が購入できるサイトが、今回開店した「理想書店」なのです。
理想書店で取り扱う主なラインアップは、ビジネスから歴史モノ、旅行やミステリー、音楽、エッセイまで多岐にわたっています。
先ほどご紹介した『引き寄せに溺れたあなたへ。』をはじめ、具体的なビジョンを持たないまま定年を迎えてしまった男性の悲哀と生きがい発見までを描いた『あゝ定年かぁ・クライシス 』、多様な人種と文化が入り交じるサンフランシスコに20年以上暮らす女性が綴ったエッセイ『サンフランシスコで会いましょう♪』、不動のロングセラー漫画『ゴルゴ13』シリーズなど、ほかにも気になる電子本が目白押しです。
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