社内で孤立してる人が忘れがちな「仕事ができなかった頃の自分」

 

当時と比べて、今は、というか、販売をやりだして、それなりに経験を積んだ頃には、自然にできることがたくさんありました。お客様への質問であったり、提案であったり、売上を上げるためのやり方を、身体が覚えていて、自然とできるようになっていたりするわけです。

ですが、そもそもはできなかったことを忘れていると周りへの当たりがおかしなことになります。売りまくっていた当時の私は、売れなかった自分のことなどはすっかり棚に上げて、「なぜこんなことができないの?」と周りに対して感じていたのですね。

それを態度に出したり、教育に出したりして、何人ものスタッフに嫌な思いをさせてきました。できなかった時のことをすっかり忘れてしまっているから、そんなことになるのです。思い上がり以外の何物でもありません。当然、誰もついてこようなどとはしませんし、次第に孤立していきます。気づけば、周りには誰もおらず、自分一人で辛い状況を一手に背負うしか無くなるのです。

年月が経った今でも、意図せずそうなってしまって周りに迷惑をかけていることは、少なくないと思っています。でも、そう感じるからこそ、できなかった頃の自分を忘れてはいけないとも思っています。

周りから見てまずい状況になっていることは、なかなか自分では気づけないものですが、「できなかった時の私はこうだったろうか?」と考える機会を作るだけでも、どこかで立ち還れるタイミングを作ることはできます。悪い状態のまま進んでしまって、取り返しのつかない状況になる前に、そのタイミングででも、気付ければ、まだ、修正することはできるはずなのです。そのことを、ここ最近、改めてまた感じています。

ある程度、経験が増えてきたという方。今の自分は、できなかった頃の自分の気持ちを理解してあげられるでしょうか?もしそうでないとしたら、もしかすると、まずい方向に進んでしまっているのかもしれません。

一度、自分のできなかった頃の気持ちに立ち還ることで、また新たな発見があるかもしれませんよ。

今日の質問です。

  • 自分が「できなかった」と感じる時期はありましたか?
  • その時の自分の気持ちを、今の自分はわかってあげられるでしょうか?

image by: Shutterstock.com

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【著者】 坂本りゅういち 【発行周期】 日刊

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