今度は「克日」といって、「日本は国際社会ではもはやたいした国ではないのだから、日本を克服し乗り越えよう」「日本は北東アジアあるいは世界に於いて、かつてほどの存在感がないということを自覚すべきだ」となってきた。文政権は「克日」というより「無日」としたいのだ。親日的なるものを清算、排除したいが、経済面で実際に「離日」は困難なので、我慢しているのが現状だ。
韓国の若者達は、朝鮮戦争が「北朝鮮から攻められた」ことを教わらず、6割以上が「南が北を攻めた」と思っている。今どきは「日本が仕掛けた」という認識が少しずつ増えている。具体的にどんな関与があったのかは明示されない。なんでも悪いのは日本だとしておけば、国民の支持を受けて、丸く収まるのが韓国なのだ。体をはってまで「真実」を言う人は、もはや韓国には殆どいない。
「北朝鮮はかつての南アフリカを凌ぐ『アパルトヘイト国家』であり、ヒトラーも真っ青になるような『アウシュビッツ国家』であり、スターリンも驚くソルジェニーツインが告発した『収容所国家』なのです。こんな三大巨悪国家をのさばらせてはいけないのです」と呉さん。そんな「南北の融和」が日本存亡の危機になるという現実感を、全然認識できていない日本人って……。
編集長 柴田忠男
image by: Truba7113 / Shutterstock.com
ページ: 1 2