努力を放棄させる可能性も。注意すべきポジティブシンキングの罠

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とかくプラスととらえられ、様々な自己啓発書などでも全肯定されているポジティブ・シンキング。確かにポジティブに物事を考えることは一点の非もないように感じられますが、それに異を唱えるのは弁護士の谷原誠さん。谷原さんは今回、自身の無料メルマガ『弁護士谷原誠の【仕事の流儀】』で、「ポジティブ・シンキングには2種類ある」とし、それぞれの思考の違いと注意点について記しています。

2種類のポジティブシンキング

こんにちは。弁護士の谷原誠です。

何をポジティブ・シンキングというのか、については、考え方が分かれるところです。

冷蔵庫の牛乳が半分残っている時に、「あっ、もう半分しかない」と考えるのをネガティブ・シンキング、「まだ半分も残っている」と考えるのをポジティブ・シンキング、と捉える人もいます。私は、そうは考えません。

一般にポジティブ・シンキングが言われる際には、

  • 現状肯定思考
  • 上昇思考

に分かれるように思います。私がポジティブ・シンキングをいうときは、主に上昇思考を指します。

どのような違いがあるか、ですが、先ほどの牛乳の例は、現状肯定思考です。「まだ半分も残っている。良かった!」とプラスの感情になるよう現状を肯定しようというものです。

上昇思考は、物事を常に自分の目標や目的上昇と結びつけて捉えようとする思考です。たとえば、日曜日に朝6時に起きて勉強しようと思っていたのに、起きてみたら9時だったとします。その場合、「なんだよ。もうやる気なくしたよ!」と考えるのではなく、「いやー、よく眠った。スッキリだ。これなら超集中して短時間で勉強するぞ!」と考えるのです。

ゴールデンウイークに海外旅行に行こうと計画していたら、台風が来て行けなくなった、という場合に、「なんだよ。残念。もう寝るしかないな」と考えるのではなく、「海外は行けないか。おっ、ということは、かなりまとまった時間が空いた。どうやって有意義に過ごそうか」と前向きに考えるのです。

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