音楽からシャンプーまで。「定額制サービス」で成功するカギは?

 

会員と加盟店のベネフィットは何か?

記事によると、ユーザーの平均利用回数は、月に9回。1回あたり2000円弱、ということになる。加盟店は2月に170軒になり、年内には東名阪沖縄に展開する予定で、年内には1000店舗を目指すとのことだ。

通常、美容系のサロンに行くときには、毎回予約をして張り切っていく、とユーザー側も少し気合いを入れていくことになるが、定額制で、アプリでシンプルに申し込めるとなると、時間の空いた時や、気分転換がしたい時、ちょっとしたお出かけの時などに、気軽に行くことができる、という意味で、広がっていきそうなサービスだ。

同社の社長のコメントで、「美容室をスポーツジムのように使って欲しい」とあった。実際にユーザーの方々は、髪を洗うのが面倒な時や、昼休みに昼寝したい時、デートや女子会の前など、ちょっとした場面での活用をしているようで、まさに狙いぴったりと言えそうだ。

MEZONに加盟している美容院側にも、ベネフィットがある。1回あたりの支払いを受け取れるだけではなく、自らの営業努力ではないところでの新規顧客が獲得できるし、サブスクでシャンプーをするという、美容に関心がある顧客層を発掘できることになる。

さらに、シャンプーブローに加えて、パーマやカラーを発注することもあり、売上増になっているとのこと。これは既存顧客へのクロスセルやアップセルになるので、自店舗の売り上げ増にもつながる。

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