この問題の全ての根っこは、普段の会話量にあるんですから。たくさん会話をしていれば、問題が小さいうちに解決出来ることなんですよ。さっきの例だって、
- 住宅ローン金利ってそろそろ騰がるのかもね
みたいな時事ネタを話していれば、その流れで、
● ウチって将来的に家はどうしようかね?
みたいな話になることだってあるわけで、そこでお互いの腹づもりを理解出来れば、買うのか買わないのか、買うならいつくらいかみたいなことがなんとなく合意形成出来るわけです。
- また部長にいじめられてさ…
みたいな会話を夫婦でしていれば、転職の話を切り出しても唐突とは思いませんよ。場合によっては、
● あの部長さんとは相性が悪いみたいだから、転職もアリかもね
って言われるかも知れません。
- 実家の母親の体調が悪いみたいなんだよね
という話を軽症の時に何度かしていれば、一度お見舞いに行くかとか、具体的にどこがどう悪いのか確認しておくかとか、介護のこともそろそろ考えなきゃねみたいな会話に育つわけですよ。それがあった上で、「母親が倒れた」ってなったら、無言でも進路が決まるみたいな流れが出来るじゃないですか。
これ全部、普段の会話がスタートになっているんですよ。
普段の会話でお互いが相手のこと、将来のこと、親族のこと、家のこと、子供のこと、などなどをどう考えているのかを、なんとなく理解していると、いざという時に揉めないんですよ。それが分かると、会話が少ない夫婦って致命的だってことに気付きますよね。
本稿を読んで、ヤバい!と思ったところは今日から意識して会話量を増やした方が良いですよ。
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