個人的な話で申し訳ないけど、私も母が1人で暮らしているので「日常のたわいもない会話」の大切さを日々痛感しているのです。
いったい何度、物忘れをして落ち込む母をみてきたことか。その度に「父がいれば、笑い飛ばして終わりに出来たのに……」とやるせない気持ちになります。
普通に暮らしていると気がつかないものですが、日常を作るのはこういったたわいもない「会話」なのだと思います。
…気づけば、2017年の夏に石巻に行って以来、私は東北に行っていません。行きたいと思いながらも、行っていません。自分から東北と縁遠くになっていることに、うしろめたさを感じています。
それでもやはり行く時間がないことに、ただ心を寄せるしかできず今やるべきことをやるしかないと、言い聞かせる自分に、これまたなんと言えない後ろめたさを抱いています。
それでも今できることをやるしかないと、今回のことを取り上げました。
みなさまの経験やご意見をお聞かせください。お待ちしています。
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※『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』(2019年3月13日号)より一部抜粋