努力が効果をあらわすまでには時間がかかる。多くの人はそれまでに飽き、迷い、挫折する。
ヘンリー・フォード(フォード・モーター創業者)
ものごとを成功させるには、緻密な計算、小さな努力の積み重ね、苦しさに耐えることが必要です。しかし、時代の流れなのか、結果を早く出そうと焦る人がたくさんいます。
「目標に向かって、コツコツ努力しろ!」などと言っても、素直に聞き入れる人はいないのかもしれません。努力以外の「成功の方法」がどこかにあるかのように、そればかりを探し求めています。やがて、そんな方法の無いことに気づき始め、諦めるという結論に達してしまうのです。
目標のためには、地味なことをひとつひとつ積み重ねていく必要があります。時間のかかるものだということを知らなければいけません。方向の間違った、中途半端な努力をして、結果が見えてこないからと、諦めてしまう人がいます。本当にこのまま続けていていいのだろうかと、迷う人もいます。そして、短期間しか努力していないのに、すぐに挫折する人もたくさんいます。
偉人というのは、すごいことをした人ではなく、諦めずに努力を続けた人のことです。これを忘れないで欲しいのです。
どこまで行けるかを知る方法はただ一つ。出発して歩き始めることだ。
アンリ・ベルクソン(フランス哲学者)
ある人は「あれをやってみたい」と言う。私は「やればいいでしょ」と答える。またある人は「あそこに行ってみたい」と言う。私は「行けばいいでしょ」と答える。その後に続く言葉は、みんな同じです。「でも……」。
時間が無い。お金が無い。自分には無理。言い訳ばかりです。非常に腹が立ちます。やる前から、どうして否定するのか、私には理解できません。時間は、有るか無いかの問題ではなく、作り出すものです。お金が無いなら、無くてもできる方法を考えればいいのです。
もっとも問題なのが、やってもいないのに、「自分には無理」だと決めつけていることです。自分のことは自分が一番よく知っている、と思っているのかもしれませんが、自分自身を信じていないことの証明でもあります。
やった経験の無いことなのに、どうして無理だとわかるのでしょう。頭の中で、似たような経験を引っ張り出し、それと同じことだと思い込んでいるからです。あなたは、そんなにダメな人間なのですか?こう言うと、反発するのです。
また頭の中だけで考え、「その分野はダメなだけだ」と言うのです。すべてが、想像。頭でっかちなだけです。すぐに「自分には無理」と考える人間は、それだけでダメな人間だと言えるかもしれませんが……。
先人の知恵や考え方を学ぶとともに、「言霊(ことだま)」という言葉があるように、格言・名言の言葉そのものに宿る力を我が身に取り込んでください。そうすれば、あなたは必ず先人に近づくことができます。
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