中国はチベット人の抵抗や激しいゲリラ戦を封じ込めるために最高指導者であるグライ・ラマ法王を掌中に収めようとしましたが、首都ラサの市民は総決起して法王を守り抜き、インドヘと逃がすのです。
これを日本にあてはめると。
中国は日本国民をだまらせるために、天皇を手中におさめようとした。しかし日本国民が決起して天皇を守り、陛下はアメリカに亡命された。こんな感じでしょう。
かくて中国の支配下となったチベットでは、1980年までに刑務所や強制収容所での死亡、処刑死、餓死、戦闘や逃亡中の死亡、拷間死、自殺を合わせて実に120万人以上の人々が犠牲になりました(チベット亡命政府発表)。
哀れ。120万人もの人が亡くなった。こんな現実をしるペマさん、今度は、第二の故郷日本が中国に支配されるのではないかととても心配されています。そして、「非現実的」な「夢」を語る人たちの愚かさを嘆きます。
軍事力を強化すれば戦争が起きる、憲法9条は絶対に変えてはいけない、という根強い意見があります。私はそういう人たちによく考えてほしいのです。恒久平和を念願するということなら、侵略される前のチベットにも朝から晩まで平和を祈り続ける27万人もの僧侶たちがいました。しかし、中国はそんな罪なき人々を無慈悲にも投獄、虐殺し国土を奪ったのです。
まったくその通りです。ここまで読まれた人たちの中には、きっと「北野さん、そんなん1950年代の話でしょ?今の中国は違いますよ!」という反論がでるでしょう。そんな人には、「まさに平和ボケ」といいましょう。100万人のウイグル人を強制収容所に閉じ込めているのは、1950年代の話ですか?それは、今まさに起こっていることなのです。
トルコ政府が中国政府に対し、トルコ系少数民族ウイグル人の人権を尊重し、中国内のウイグル人収容所を閉鎖するよう声明を出した。声明は、中国政府が新疆(しんきょう)ウイグル自治区で100万人以上のウイグル人を恣意(しい)的に逮捕し、収容所などで拷問や洗脳をしていることは「もはや秘密ではない」と指摘し、人道上の「大きな恥だ」と非難した。中国によるウイグル人弾圧は昨年来、国連人種差別撤廃委員会や国際人権団体が取り上げ、国際問題化している。ペンス米副大統領も昨年10月の演説で「共産党が約100万人のイスラム教ウイグル人を収容所に入れ、昼夜を問わず洗脳している」と批判した。
(産経2019年2月14日)
というわけで、私たちは、中国の動きをいつも注視している必要があります。彼らも、すぐに日本本土を狙ってくるわけではない。その公式は、
- 沖縄を支配するためには、尖閣を奪わなければならない
- 日本を支配するためには、沖縄を奪わなければならない
です。だから、沖縄の米軍基地は必要なのです。沖縄の皆さんには、本当に申し訳ない。しかし、沖縄は人民解放軍が侵略してくる「入口」なので軍が集中するのは仕方ないところがあります。もしロシアが脅威であれば、北海道に米軍基地が集中することでしょう。
私たちは、国を失った、同胞を大虐殺されたペマさんの警告に耳を傾けるべきです。