ペットの爪の手入れをしていたら、血が出た!そんな経験はありますか?いち早く病院に駆け込むのもいいですが、慌てずに飼い主さん自ら止血をしてあげるのが一番です。メルマガ『佐藤貴紀のわんにゃんアドバイス』の著者で、獣医師の佐藤貴紀先生が、まずは爪からの出血が起こる原因を説明し、家でできる止血方法も教えてくれます。
爪から出血してしまう原因
わんちゃん、ねこちゃんの爪から血が出たという経験はありませんか?どんな時に爪から血が出るのでしょうか?考えられるケースは下記の原因があります。
- 爪を切った時
- お散歩の時、地面に爪が擦れて削れてしまった時
- 爪が折れてしまった時
この3つが一番多いように思います。(もちろん、他原因もあります)どうして、爪から血が出るのでしょうか?ご説明しましょう。
犬の爪の中央部には血管が通っています。白い爪のワンちゃんの爪をよく見てみるとピンク色の部分があります。これが「血管」です。そのため爪を切った時に、深爪をして血管まで切ってしまったら血が出ます。
お散歩した時に、地面に擦れて、爪が削れてしまい血管部まで到達してしまったら、血が出てしまいます。爪が伸びすぎていて血管部で折れてしまったときなども血が出てきます。
これらに注意するのはもちろんの事、まず血を止めなければなりません。飼い主さんが、簡単にできる方法をお伝えします。
飼い主さんにできる「止血」方法とは?
出血を止めるには、「止血剤」を使うのが一番です。止血剤は、ペットショップや動物病院で市販されています。購入が可能ですので、お家に1つ常備しておくと良いと思います。
しかし、止血剤が手元にない時もあると思います。そんな時には「小麦粉」で代用する事ができます。家庭にあるもので問題ありません。
まず、小麦粉を水で溶いた物を用意しておきます。堅めに溶いておいて下さい。止血したい爪の先にたくさん塗り、しばらく指で押さえて下さい。小麦粉が固まれば、大丈夫です。
まだ血がにじむようだったら、さらに小麦粉をつけてと繰り返してみて下さい。小麦粉がない場合には、片栗粉やコーンスターチでも代用できます。
まとめ
血が出てしまったら焦らずに対応して下さい。コットンを2~3枚、出血したところにあてて1~2分位傷口を圧迫すると通常は止まります。
それでも、無理な場合には「止血剤」や「小麦粉」などを使ってみて下さい。万が一、それでも血が止まらない場合には病院の診察を受けて下さいね。
怪我をしない心がけも忘れずに!!
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