日本時間10日午前0時13分ごろ、台湾東部の花蓮県を震源とする最大震度5の地震が発生した。震源の深さは約11km、地震の規模を示すマグニチュード(M)は5.0と推定される。この地震による津波の心配はなかった。
実は、この地震発生前の8日に、鹿児島県や沖縄本島近海を震源とするM5.5、深さ10kmの地震が発生していた。
さらに、南海トラフ巨大地震の震源域である宮崎県沖の日向灘を震源とした地震が相次いでいる。直近でも8日午前7時32分にM3.0の地震が発生。このエリアは3月27日のM5.4から4.2クラスの地震が相次いでおり、周辺住民からは不安の声が挙がっている。
↑2019年4月8日に発生したM3.0の地震(画像は気象庁より)
↑2019年3月27日に発生したM5.4の地震(画像は気象庁より)
そして、4月10日午後12時47分、今度は和歌山と徳島の中間となる「紀伊水道」を震源とした地震が発生。
M3.2と地震の規模は小さいが、ここは日向灘と同様に、南海トラフ巨大地震の予想震源域である。
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この紀伊水道では、3月27日午前6時51分にもマグニチュード3.6、最大震度2、深さ40kmの地震が発生しており、「日向灘」「紀伊水道」の両端で揺れが続いていることに不安の声も挙がっている。
image by: Map:LincunArea:Pekachu [CC BY-SA 3.0], ウィキメディア・コモンズ経由で
さらに、関東周辺では、4月5日の鳥島近海M5.9の地震を中心に、房総半島沖、茨城沖、福島沖でも中規模程度の地震が相次いで発生している。
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ここで、国立研究開発法人防災科学技術研究所(NIED)が公開している、Hi-net自動処理震源マップの「日本全国広域」の過去7日間に発生した地震を見てみよう。わずか一週間でこれだけの地震が日本周辺で発生していることに驚く。
太平洋側の鳥島近海を中心に、南方向から北方向を結ぶ形で一直線の地震発生がわかる。また、台湾周辺から沖縄本島、奄美大島までも地震が多発しているようだ。
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