ランニングは健康にとっても効果的と言えますが、それはある一定期間継続をしたひとつの成果であって、都度の練習にしてもレースにしても基本的には短期的に免疫が落ちています。 実際、フルマラソンを完走した人が2週間以内に風邪に罹患する率は、走らない人と比較して有意差をもって高いことも判明しています。
そういった免疫が落ちている状況においては、仮にグルテンアレルギーでない人であっても、腸内の環境の悪化に伴ってコンディションを大きく崩す危険性があります。
レースから10日ほど前あたりからは、少しグルテンを控える事を試してみるのは面白いと思います。ただし、小麦粉をカットするというのは日常の食生活に相当な負担とストレスを与えます。数日間であれば出来ても、これを継続することは不便極まりないと言えます。
そこで、日常の中のグリコーゲンリカバリーやレース前のグリコーゲンローディング、または当日のカーボアップといったシーンにおいてくらいは、グルテンフリーな糖質を活用してみることをお勧めしています。つまり、お米を活用するのです。
そして、最近私が活用しているのが、カップお粥なのです。お粥にすることで、通常の白米が更に消化しやすくなりますので、胃への負担も軽減されるのと、食欲がない時でも問題なく食べられるからです。
私はランナーではありませんので、朝食時、食間、トレ前やトレ後に利用するようにしていますが、ランナーの場合はレース当日のカーボ補充には最適と言えます。
また、夜の練習などの場合にもグリコーゲンリカバリーに活用出来ますし、カップお粥の場合は作る手間がほとんど皆無という点もお勧めの理由です。
値段も百円台で買えますし、お粥を病中病後の補給食という発想から、パフォーマンスアップのためのアスリート食に変えてみてはいかがでしょう。
熱中症対策のための経口補水液を、トレーニングの際の電解質補給という発想に変えるのと少し似ているかもしれませんね。
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