「外国人向け」はいらない。訪日観光客は日本に何を求めているか

 

日常そのものが良いといっても、外国人が困るようなことは改善しなければいけません。より快適に楽しんでもらうためには、いくつかの課題が残されています。

まずは言葉。「遊びに来るんだったら、日本語ぐらい勉強して来い」などという、おやじ的発想は捨て去るべきです。最低限英語が通じる環境は用意しなくてはなりません。特に、タクシー・バス・電車などの公共交通機関は対応すべきです。

次にトイレ。日本のトイレは奇麗だと外国人には好評ですが、地方へ行くと、公衆トイレの中にはいまだ和式便器しかないところが多く特に欧米人は困る人が多いと言います。

そして宗教的な問題。宗教上食べられないものがあったりします。イスラム教徒は、イスラム教の作法に従って処理された食材「ハラルフード」でなければ食べられない、などという場合もあります。また、イスラム教徒は1日に5回、聖地メッカの方角を向いて礼拝しなければなりません。そのための場所も必要となってきます。

これらの課題は、外国人に来てもらうためには確実にクリアしなければならないのです。

お招きするからには、“おもてなしの精神を忘れることはできないのです。これこそが、外国人が望む日本人の心なのですから。

image by: Ochivis Pictures / Shutterstock.com

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なぜ、人はモノを買いたくなるのか。欲しいという感情は、どこから生まれるのか。消費行動における人の心理を知れば、売れるモノが見えてくる。売り方がわかる。小手先のテクニックなど、いらない。人を研究すれば、やるべきことはすべてわかる。

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【著者】 佐藤きよあき(繁盛戦略コンサルタント) 【発行周期】 週刊

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