新元号発表を見てわかった。日米の最大の違いは政治家の所作だ

 

「新元号発表」を街頭で見て気づいた日米最大の違い

東京に戻って、台湾以上にマッサージ店が格安になっていることに驚きました。新木場のホテル近くにある「1時間2980円」の看板に驚き入店すると、更にキャンページ中で500円引きだとか。2500円で1時間、一生懸命、おじさんマッサージしてくれました。2500円で人間が人間に60分も必死でサービスしてくれる。発展途上国並みのデフレに驚かざるを得ません。 なんだか、途中で申し訳なくなってきた。しかもクオリティーがアジア諸国よりも高い。おおげさでなくニューヨークの5分の1の価格で、5倍クオリティーが高い。もうなんのためにニューヨークみたいなところに住んでいるのかわからなくなります。 新元号が発表されるそのタイミングで、新宿はアルタ前にいました。たまたま午前中、代々木で打ち合わせだったので、そういえばと気づき、徒歩でアルタの大型ビジョンの前まで移動しました。ちょうど発表の30分ほど前でした。結構な人だかりとテレビ他取材陣。テレビで見たことがある芸人さんの姿もチラホラ。 いよいよ発表前になってくると、なぜだか緊張してきます。勝手に色々と何の根拠もなく、さまざまな元号を予想していましたが、すべて外れ。「令和」と発表された時は、これまた根拠なく「なんか、いいな」と思いました。なにか、凛とした感じで、由来等を聞く前に、その瞬間、「あ、きれい」と感じました。語感だけなら「へいせい」よりずっとカッコいい。 ただ、ひとつ、難癖つけるなら、発表する菅官房長官の、発表の仕方の下手すぎること、目も当てられない、ということぐらいだけでした。どうして、あそこまで下手な発表ができるのか。全然、カッコよくない。いや、カッコいい必要もないのだけれど、それにしても、グダグダ感がいやでした。 バラエティ番組でフリップボードを出すことになれている芸人の方がはるかに、カッコいい発表の仕方ができたんだろうなぁと思います。日米間のいちばん大きな違いは政治家の見た目、間の取り方、パフォーマンスのカッコよさ、ではないでしょうか。 さくらが散る前に、日本に行けてよかった。

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全米発刊邦字紙「NEWYORK BIZ」CEO 兼発行人。同時にプロインタビュアーとしてハリウッドスターをはじめ1000人のインタビュー記事を世に出す。メルマガでは毎週エキサイティングなNY生活やインタビューのウラ話などほかでは記事にできないイシューを届けてくれる。初の著書『武器は走りながら拾え!』が2019年11月11日に発売。

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