新元号発表を見てわかった。日米の最大の違いは政治家の所作だ

 

東京と台湾、それぞれ別方向のタクシー事情

今回の出張は、東京滞在中に台湾へ1週間行くことになりました。あるクライアントとの打ち合わせで台北に行くのですが、せっかくなので、ついでに台中、台南、高尾もプライベートで回ってみようと思いました。台北には6~7年前に行ったことがあるので、できれば行ったことがない土地にも足を運んでみたい。そんなに大きくない国は、割と簡単に端から端まで行けると聞いたからでした。 国会議事堂近くのホテルをチェックアウトした後、早朝に、空港行きのタクシーを拾います。目の前を通ったタクシーに、いきなり乗車拒否される。あれ、日本でも乗車拒否ってあるんだ、よっぽど怪しい人間に見られたのかな、と思った瞬間、もう一台が通りの向こうの反対車線に停まりました。若い運転手さんが、車内から手を上げてくれたので、通りを渡って乗り込みます。 乗ると同時に「お客さん、さっきのタクシーのナンバープレート、メモりました?」と聞いてくる。「なんで?」と答えると「あんなひどい乗車拒否、クレーム出しましょ!」と。あははと笑うと「いや、いや、真面目な話。3日間の業務停止になりますから」と真剣なトーンで答えられました。 「明け方だし、やっと勤務終了したとこだったんじゃない?仕方ないよ」と答えるも、結果、羽田空港までの道中、延々と具体的なクレームの出し方をレクチャーしてくれました。「同業だろ?あんまり仲間を売るなよ」その20台半ばに見える運転手さんにそう言うと「同業ってことはライバルですよ、ひとりでも減らしたいじゃないですか」とまた真面目なトーン。日本ってそこまですさんじゃったの? 「ま、僕はラッキーですけど、空港までの太いお客さんを拾えて。20時間ぶっ通して働いて、最後にデカイ客乗せられましたから」。ちょっと、待て。20時間ぶっ通しで勤務って、危険じゃないか?おまえんとこの会社にクレームしたいよ。 成田からわずか2時間半で台北に到着します。7年ほど前に来た記憶はほとんどなく、あれ、こんなに暖かい国だっけ。そういえば、沖縄より下の南国。結局、滞在中はずっと半袖で過ごすことになりました。 空港から台北市内のホテルまでタクシーで移動。降りた際に気が付いたのは、異常にタクシー代が安いということ。実際に、台北在住の日本人のお客さんとあった際、「台湾は、どこに行くのもタクシーを利用してください」と言われました。理由は安いから。実際、この後の台中、台南、高雄も、市内はすべてタクシーで移動しまくりました。1週間、さんざんタクシーを利用しまくって、合計1万円もしなかったと思います。台湾から羽田に戻って、新木場あたりのホテルに行くのに、1万円かかりました。やはり物価はすべてにおいて、日本よりやや安い。 昼過ぎに台北のホテルに到着するも、チェックインまでやや時間があったので、市内を意味なくふらふら歩きます。知ってはいたけど、街は本当に日本語と日本のチェーン店だらけ。星野珈琲なんて、まるまる日本の立て看板メニューをそのまま店頭に立て掛けてました。台湾の人、みんながみんな日本語を読めるのだろうか。それとも、アレかな、日本で全文英語のメニューや、全文英語のキャッチコピーの広告を読めなくてもありがたがる、あの感覚なのかな。

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