黒澤明監督の『羅生門』、江戸川乱歩原作（脚本・三島由紀夫）『黒蜥蜴』などに出演し、映画女優として活躍した京マチ子さんが12日午後、都内の病院で心不全のため亡くなったとNHKなどが報じた。95歳だった。
【速報 JUST IN 】俳優 京マチ子さん死去 #nhk_news https://t.co/y9isNFz9vg
— NHKニュース (@nhk_news) 2019年5月14日
京マチ子（本名：矢野元子）さんは、1924年（大正13）大阪市生まれ。1936年に大阪松竹少女歌劇団（OSSK）に入団し、1949年に大映に入社し女優デビューした。山本富士子らとともに大映の看板女優として長年活躍した。
溝口健二監督『雨月物語』（1953年)、黒澤明監督『羅生門』（1950年）、衣笠貞之助監督『地獄門』（1953年）など、主演作が海外の映画祭で次々と賞を受賞し「グランプリ女優」と呼ばれたことも。
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1962年には、のちに美輪明宏が主演をつとめたことで知られる乱歩・原作、三島由紀夫・脚本『黒蜥蜴』で主演をつとめたほか、1971年に大映が倒産した後は、テレビドラマや舞台に活躍の場を移した。
2019年5月12日、心不全のため都内の病院で亡くなったことが14日に東宝より発表された。生前の本人の遺志により、プロデューサーの石井ふく子氏ら数名の友人の立ち会いのもと、同日に密葬が執り行なわれたという。数年前に京さん自身が手配した、ハワイの墓に納骨される予定。
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