全世界と対立しているトランプを令和初の国賓にした日本の思惑

 

トランプさんにとっての日本

トランプさんにとって、安倍さんの日本とはなんでしょうか?「唯一トラブルがない同盟国」といえるでしょう。どういうことでしょうか?

トランプさんは、欧州のNATO加盟国ともめています。彼は、「NATO加盟国は、もっと軍事費を出せ!」と要求している。「軍事費をGDP比2%まで引き上げる」というコンセンサスはできている。しかし、トランプさんは、「GDP比4%まで上げろ!」と発言。ドイツをはじめとする欧州諸国は、反発。米欧関係が悪化しています

中東の同盟国イスラエルは、どうでしょうか?トランプさんは、ネタニヤフ首相の親友。それで、イラン核合意から離脱した。それが理由で、「イラン核合意」を支持する、イギリス、フランス、ドイツ、ロシア、中国、イランとの関係が悪化。最近は、アメリカから厳しい制裁を科されたイランが核合意の内容を守らなくなってきた。それで、「戦争か?」といった話も聞こえてきます。

東アジアの同盟国韓国はどうでしょうか?皆さんご存知のように、文さんは、中国、ロシア、北朝鮮の手先となり、「段階的非核化」「いますぐ制裁一部解除」を主張している。アメリカから見ると、「裏切り者」ですね。

こう考えると、日本とアメリカは、唯一穏やかな関係といえるでしょう。トランプさん、だいたいどこにいっても大規模な「反トランプデモ」が起こります。しかし、日本では大歓迎され、大好きなゴルフもできる。彼は、アメリカでもリラックスできないのですから、日本は「世界で唯一安心できる場所」といえるのではないでしょうか?

そして、米中覇権戦争がはじまった今、日本の重要性はますます高まっているのです。

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