棹(さお)と聞いてタンスを思い浮かべる方、少ないかもしれません。昔のタンスは上辺についている金具に棹を通して運んでいたそうで、それがタンスを一棹・二棹と数える由来になったとか。今回の無料メルマガ『神垣あゆみメールマガジン』では、毎回ビジネスメールのマナー・ルールを紹介してくださる神垣あゆみさんが、さまざまな「ものの数え方」を取り上げています。
紙の一締め、一連は何枚?
量によって数え方が変わるのが紙。基本は「枚」ですが、和紙や半紙は2,000枚を「一締め」、印刷用紙の全紙1,000枚を「一連」と表します。
物によって変わるのが草花や花。切花などは「本」「輪」、苗や鉢物になると「株」「鉢」で表します。
このほか、面白いと思ったのが、墓や記念碑の「基」、滑り台の「台」「基」、のれんの「垂れ」(「枚」という数え方もあり)、箸の「膳」などです。
いわゆる数助詞といわれるものですが、固有の数え方を調べてみるのも興味深いですね。
たんすの数え方は?
机の数え方は3種類あり、「脚」「台」「卓」です。椅子は「脚」や「個」。
では、たんすの数え方は?「さお」または「本」です。このように決まった数え方をするものを挙げてみましょう。あなたは幾つ知っていますか?
「丁」は主に手に持って使う器具・道具を数える時に使います。銃器も該当しますが、もっと身近なものでは、豆腐、すきやくわがあります。
音の出るものでは、三味線、ギターも「丁」で数えます。もっとも、三味線は「丁」のほかに「さお」、ギターの場合は「本」「台」で数えることもあります。
ウサギを数える時は?
新聞表記では、人数を表すのは原則として「人」、動物は「匹」、鳥類は「羽」、大型の獣類は「頭」となります。
ウサギは「2羽」というように「羽」で数える説もありますが、「匹」でも間違いではありません。
動物をどう数えていいか分からない場合や種類の違う動物をひとまとめに数えるような場合も「匹」を使います。