日本が「無税の国家」になりえるお金の創造の仕組み
通常の場合の信用創造によるお金の発生は、
- 国民が銀行に借金を求める
- 銀行は口座を開設してそこに借金の記録をつける(この瞬間にお金が創造される。銀行は貸すお金の10分の1ぐらいを持っていれば貸すことができる。現実には銀行の現金を貸し手に渡すわけではなく、帳簿にお金の額を記録するだけ)
- 借り手は銀行の口座をもとに仕事をする
- 借り手は適宜、利子を払う
- 借り手は最終的に借金を返す
という手続きを取ります。
これに対して日銀が小切手を振り出してお金を創造する場合には、その小切手が国民を通じて銀行にわたり、銀行で口座ができますが、そのお金は「返さなくてもよいお金=小切手の額面」です。銀行はその小切手を日銀に持っていきお金を振り込んでもらいますから、全体に何も起こりません。ただ、日本全体のお金が増えるだけです。
かつて、国がお金だけを増やしたら、お金が過剰になり、品物は一定だからインフレになると信じられていました。でも、20年間もお金を増やしてばかりいても日本はデフレで、全く物価は上がりません。それは、増やしたお金でみんながモノやサービスを買うのではなく、貯蓄してしまうからだともいわれています。
つまり政府が小切手を出しても出しても、国民の間をグルッと回って貯蓄に回るので、市中に出回っているお金の総額(お金の絶対量×回転数)は変わらないということになります。だから、もっとジャンジャン国債を出せということになるのですが、疑問があります。(メルマガより一部抜粋)
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