そんな中、経済協力開発機構(OECD)が、「ユニバーサル・クレジット」制度の方がBIより有効であるとの見解を発表し、話題になっています。
これは英国で導入が進められている社会保障制度で複数の福祉給付を一本化するというもので、OECDの調査でユニバーサル・クレジットの方がベーシック・インカムより貧困率を引き下げ、福祉給付制度の複雑さを低減できることがわかっています。
と、いった具合に世界では高齢化社会による生産人口の減少に備え、「社会保障」の全体像について考えている。かたや日本はどうでしょうか?
繰り返しますが、「老後に必要な貯蓄」について考えるのは大いに結構です。でも、それと並行して、いや、その前に避けることのできない「超超高齢化社会」を正面から受け止め、社会保障の手立てを模索する策を進めてほしいです。
みなさまのご意見もお聞かせください。
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※『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』(2019年6月19日号)より一部抜粋
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