一番得をしたのは誰か
誰も書いていませんが、「親中派組織」がいたとして、それが中国政府と無関係に動いていることはありえないでしょう。また、議会への侵入を警察が完全傍観していた。警察を止めることができるのは、香港政府で、どうやるかを指導しているのは中国政府でしょう。
ま、いずれにしても、真相はわかりません。将来わかるかもしれませんし、わからないかもしれません。しかし、一ついえることは、今回のできごとで一番得をしたのは、キャリー・ラム行政長官みたいです。
中国が支持する香港行政長官、発言力増す公算も-デモ隊の破壊行為で
ブルームバーグ 7/2(火)19:10配信
香港から中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案に反対する抗議活動は、一般市民のみならず企業からも広範な支持を得て、改正案を審議停止に持ち込んだ。
だが香港の英国から中国への返還22年となった1日の夜、デモ隊の一部が立法会(議会)の建物に突入し、器物が壊された。抗議活動はこれまでの支持を失う恐れがあり、デモ参加者が辞任を求める林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官の発言力を高めるリスクに直面している。
林鄭長官は現地時間2日午前4時(日本時間同5時)から開いた記者会見で、デモ隊の「過激な暴力と破壊行為」を非難し、「香港において法の支配が最も重要である以上、これは真剣に糾弾すべきだ」と主張した。デモ隊が破壊行為に及んだことで、中国政府が支持する林鄭長官に自身を秩序の守り手と位置付けることを容認する結果となっている。
とはいえ、「これでキャリー・ラムの地位は安泰だ」というのは、まだはやすぎるでしょう。どうなるかひきつづき観察をつづけましょう。
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