ロシアが北方領土で射撃訓練通告。日本が抗議も「弱腰外交」の声

2019.08.05
by gyouza(まぐまぐ編集部)
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ロシア政府が、北方領土の国後島周辺海域で5日から10日の間に射撃訓練を実施すると日本政府に通告していたことが分かったと、共同通信産経新聞時事通信など各メディアが伝えた。日本政府は、外交ルートを通じて抗議したという。菅義偉官房長官が5日午前の記者会見で明らかにした。

産経新聞によると、ロシア側は昨秋以降、北方領土での軍事演習を活発化させている、という。3月には国後・択捉両島で将兵や戦車などが参加する演習を行ったと公表したほか、4月にも国後島周辺海域で計7日間、射撃訓練を実施すると通告してきたとしている。共同通信によると、菅官房長官は同記者会見で「北方四島におけるロシア軍の軍備強化に関連するもので、受け入れられない」と述べた。時事通信によると、9月上旬にロシア極東ウラジオストクで開かれる東方経済フォーラムへの安倍晋三首相出席に向け、調整すると説明したという。菅官房長官は「日ロ間に問題があるからこそ、両首脳が直接会って協議しなければならない」と述べたとしている。外務省によると、訓練が始まったかどうかは不明という。

ロシアと北方領土をめぐっては、ロシアのメドベージェフ首相が2日に択捉島を訪れたばかりだ。メドベージェフ氏の北方領土訪問はこれで4回目となり、河野太郎外相が「極めて遺憾だ」との談話を発表した。今回の「北方領土でロシアが射撃訓練に抗議」のニュースを受けて、ネットでは「弱腰外交」「自衛隊も一緒に訓練しちゃえ」「ロ首相上陸後にこれか」「北方領土よ、さようなら」など、ロシアへの怒りの声や日本政府側の対応を非難する声が多く挙がっている。

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source:共同通信産経新聞時事通信

image by: 政府インターネットテレビ

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