「藁にもすがる思い」な相談はコンサルが助言しても意味はない

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全国に多くのクライアントを持つ人気コンサルタントの中久保浩平さんですが、これまで手掛けた中で「上手く行かなかった」案件には、依頼者側にある共通点があったといいます。仲久保さんは今回、自身の無料メルマガ『ビジネス真実践』にその共通点を記すとともに、仕事で壁にぶつかった際の対処法を紹介しています。

感情任せでは相談にならないので、上手くいかない。

これまでに全国各地、様々な業界、業種のクライアントから“売上や業績に関する”ご相談を受けてきました。正直にいうと、「藁にもすがる思いです」で相談に来られた方のほとんどは上手く行きませんでした。

理由としては、私の力不足もありますが、そもそもの出発点が相談ではなかったというのが関係しています。つまり、

「もういよいよヤバい!何とかして下さい!」
「助けて下さい!」
「あなたが何とかしてください!」

といった感じの完全に人任せ。従って、いくらアドバイス、コサンルティングした所で中々実行に移らないし、移せない。これではどうしようもありません。

藁にもすがる思い、気持ちというのは分からなくはないですが、感情に流され他人任せになります。そうなると、そこから先の思考が停止するので行動が伴ってきません

とはいっても、状況が状況なだけに、「何とかしたい!」という思いだけは人一倍強いのです。

こうなると救いようが無いように思えるかも知れませんが、「ヤバイ!どうしよう!」ってなった時ほど大きく深呼吸をしたり、運動をするなど一旦、冷静になれる時間リフレッシュの時間を設けて頭の中をクールにし感情をリセットすることが出来れば「藁にもすがる」から「相談」へシフトチェンジするので何とかなる事も結構あります。

商売、ビジネスをしていると必ず誰でも大なり小なり「壁」に当たります。そんな時に「わぁーどうしよう!!!」となっても、一旦、大きく深呼吸をし「なぜこのような状況になったのか?」という原因を洗い出します。そして、大きな風呂敷を脳ミソの中でバッーと拡げるようなイメージを浮かべ、洗い出した原因から解決へ導く為の方法手段を考えられるだけ考えます

で、それらの方法を仮説として立てておきます。その際に、解決後のイメージも具体化しておきます。そうすれば、1つのストーリーを創りだすことができます。

  • ○○をしたけど結果が出ない

  • 原因は、○と○だから…

  • だから、まずは、この○と○を□にして…

  • で、□から、△になるというようになれば…

このような感じで、ストーリーを親しい人や専門家に分るように話し、聞いてもらうのです。これが相談」です。このような相談の仕方をすれば、相談された相手も具体的なアドバイスをしてくれますし、恐らく、他にももっと色々な解決策が見出されてくるでしょう。

また、ピンチのときにこのような感情に流されないようなシフトチェンジを意図的に行うことによって頭の中が整理され、冷静さを保ち、誰かに相談するまでもなく、物事が解決する場合だって多々あります。

ピンチや窮地に立たされたとき、今日のお話を思い出してくだされば嬉しいです。

■今日のまとめ

「藁にもすがる思いだけで、相談しても解決しない」

  • 現在抱えている課題や問題などをノートに列挙する
  • それらを解決するために、上司、先輩、あるいは専門家などへ相談する際、どのようにその状況を説明すればいいか?考えノートに書き出してみる

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【著者】 中久保 浩平 【発行周期】 毎週:火・木午前8:00発行※祝日の場合は翌日

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