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ソフトバンクがバスケット日本代表戦で5Gプレサービスを実施――やはり当面は4Gネットワークが主戦場か

ソフトバンクは、バスケットボール日本代表の強化試合「バスケットボール日本代表国際試合 International Basketball Games 2019」の会場であるさいたまスーパーアリーナにおいて、5Gのプレサービスを提供した。

3キャリアでの不毛な「5Gプレサービス合戦」が勃発していることはさておき、今回、ソフトバンクは会場内に5G基地局や5Gコア、映像を処理するサーバーなどを設置。バスケットコート周辺に30台のカメラを設置し、自由視点の映像をつくり、タブレットに配信するといったデモを展開していた(ちなみに、会場内に5G基地局を置き、観客席にある5G試作機スマホで受信。Wi-Fiの電波にして、iPadで視聴する)。

会場では、モバイルネットワーク本部・野田真本部長の囲みも行われた。個人的に気になっていたのが、ソフトバンクに対する5G免許の割当だ。NTTドコモ、KDDIが3枠なのに対して、ソフトバンクは2枠しか取得していない。割り当て時、宮川潤一副社長は「本音を言うと、同じだけ欲しいという気持ちはある。今回の割当周波数、さほどそこまで背伸びする必要はないかと思っている。正直ベースで開設計画は書かせてもらった。既存の周波数と足してどんなネットワークを作るのかで勝負をしていきたい」と語っていたが、改めて野田氏にも「他社と比べて2枠しかないが」と聞いてみた。

すると野田氏は「(他社が獲得した周波数帯は扱いが難しいなと思っていた」と語った。NTTドコモやKDDIが取得した周波数帯は自衛隊などが使う電波と干渉があるため、パフォーマンスが発揮できない。そのため、無理に取得しにいかなかったというわけだ。帯域幅が他社よりも狭くても「理論値に差があっても、実際は遜色ないだろう」(野田氏)としている。

ソフトバンクが、強みとしているのが、5Gの要素技術であるMassive MIMOを他社よりも先駆けて導入しているという点にある。また、これまで、イー・モバイルやウィルコムを吸収してきた経緯もあり、基地局数にも絶対の自信を見せる。

世間的には5Gばかりに注目が集まるが、やはり当面は、4Gのネットワークがいかに全国に整備され、安定して高速にサービスが提供されているかが重要になってきそうだ。すでに3キャリアとも4Gでも1Gbpsクラスの理論値になっていることを考えれば、「4Gでできること」はまだまだ多いし、「5Gでなくてならないことも案外なかったりするのが現実なのではないだろうか。

image by: John Gress Media Inc / Shutterstock.com

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日経トレンディ編集記者として、ケータイやホテル、クルマ、ヒット商品を取材。2003年に独立後、ケータイ業界を中心に執筆活動を行う。日経新聞電子版にて「モバイルの達人」を連載中。日進月歩のケータイの世界だが、このメルマガ一誌に情報はすべて入っている。

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