また、引き続き弁護士さんに活躍してもらうこともできます。弁護士さんが所属する弁護士事務所の責任者に苦情を伝える、あるいは、弁護士会に「この弁護士さんの対応で困っている」と相談するなどしたところ、対応が大きく変わったということもありました。
私たちとしては、いじめが解決するために弁護士さんに依頼することは、全般的には有効だと思います。ただ費用もかかりますし、人によって対応も変わりますので、いじめ解決の方法をしっかりと把握して、保護者自身が取り組まれることをお勧めしたいと思います。対処方法を知っていれば弁護士さんにお願いしなくても解決はできます。
また、フジテレビでの取材でも話しましたが、「いじめ保険」が当たり前になるような社会は、どこか歪んでいるように思います。本来、学校は、子供たちが「安心して、安全に学べる」環境を提供しなければなりません。「安全配慮義務」とよばれる義務であり、当然の責任です。これが脅かされる状況をそのままにして良いわけがありません。文科省を筆頭に教育委員会、そして教師の皆様に、子供たちを守ってくださるように、心からお願いしたいと思います。
一般財団法人 いじめから子供を守ろうネットワーク
代表 井澤一明
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